
EOS 70DとEOS Mとで撮り比べてみました。レンズは、それぞれEF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS MACRO STMとEF-M 18-55mm F3.5-5.6 IS MACRO STMの標準ズームレンズを使って、なるべく同じ構図になるように撮っています。
ズーム以外は、絞り開放で、絞り優先AE、ISOオートでRAWで撮影した後、DPPでレンズ補正をかけた上で、AWB、ピクチャースタイルオートで現像してあります。JPEGにしたあと、Image Resizerを使って1024x683に変換してあります。
まずは、テレ端での撮影。上が、EOS 70Dで、下がEOS Mになります。
DPPで現像しているのでカメラの癖、DIGICの世代の違いは関係ないと思いますが、EOS 70Dの方が明るい色味に写っています。つまるところ、レンズの特性がこうなのだろうと思います。スペック的には概ね同じ両者ですが、勿論レンズ構成は違いますし、口径もEF-Mがφ52mmなのに対して、EF-Sはφ58mmなので取り込んでいる光量も違うということもあるでしょう。
ボケ量に関しては、センサーサイズが同じなのでほとんど違いはないですが、EF-Sの方がややふんわりしているような気もします。非球面レンズ一枚のEF-Sレンズに対して、三枚入れているEF-Mレンズよりボケ味がいい感じなのは面白いかな? 三枚入れなければならないEF-Mの方が光学的に窮屈なのかも知れません。
構図を見比べるために、どちらもライブビューを使ったのですが、AFの速度は、EOS Mがややもっさりした感じなのに対して、デュアルピクセルCMOSのEOS 70Dはすぱっと合焦して気持ちよかったです。
次は、ワイド端での撮影比較です。設定に関しては同様……と言いたいところなのですが、EOS 70Dの方は、絞り開放でなくて、F4.0になっていました。うっかり。
まあ、ワイド端なので、被写界深度は限りなく深いのであんまり大きな違いはないと思うので、とりあえず、ご勘弁。
ワイド端にすると、仕上がりの感じにあまり違いがなくなったように感じます。
テレ端に比べて、かき集める光量に大きな違いがなくなっていると言うことなのかな?
ワイド端での違いはあんまり感じられませんでした。AFのフィーリングはテレ端でもワイド端でも、EOS 70Dのライブビュー+EFレンズという組み合わせの方が気持ちいいのは同じでしたが。
総じて、まあ、仕上がりにはそんなに大きな違いはない感じかな。というところです。軽量小型なEOS Mと、レスポンスのいいEOS 70Dとは、お互いにうまく補完しながら運用すればいいんだろうな、という、ごくつまらない結論かな、という感じです。
……と、ここまで書いて、ふと思い出したのですが、わたし、EF-EF-Mアダプタ持っていたんですよね。と、いうことで、EOS M+EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS MACRO STMのテレ端での撮影例を追加してみました。
それがコレなのですが、色味はEF-Mの時とあまり変わりません。つまりは、EOS Mのセンサーの特性がEOS 70Dとは違っていると言うことのように見えます。興味深い。
マイクロレンズやセンサーサイズ、後段のDIGICでの処理がEOS MとEOS 70Dとで違っていると言うことなのかも知れません。
一方、ボケ味の方はEF-SとEF-Mの特性の違いということのように見えます。EOS 70DでもEOS MでもEF-Sレンズのボケのテイストは変わっていません。
だからなんだと言われると、まあ、そうなんですけれどね。
snapper
私も,ボケ味は,70D (EF-Sと言った方が良いの?)の方が好きです.
EOS M + EF-Sでも良いです:-)
ただ,一枚目の例で,EOS Mの方のフォーカスが...
やはり,ふつうの一眼の方がさくっと合焦してくれるようですね.
私は,AW1がちょっと気になるけど,次に旅行へ行く機会があったら考えようかと.
hiro
ちっ。縮小したからフォーカスはばれないと思ったが、ばれたかw
結構風が吹いていて、EOS Mの方はピントがずれちゃいました。
が、合焦の速度が、ファームウェアの更新で改善したとは言え、一眼レフのそれとは段違いの速度なのは確かです。
EOS MとEOS 70D両方使っていると、やはりEOS 70DのAFは気持ちがいいです。ライブビューですら。
AW1は面白いですが、防水レンズが限られているので、1インチセンサーでレンズ交換できない、DP1的なカメラを防水仕様で出したら良かったんじゃないだろうかと思うのはワタシだけでしょうか? (^^;
コンセプトは面白いのですが、どうも、存在意義が……
それより、snapperさんはニコンDfを買うんじゃないのですか? :p
snapper
70Dは,ライブビューも早いんですか?いいなぁ.D90は,ライブビューでのフォーカスが話にならないので,動画を撮るときは,まず半押ししてフォーカスを合わせてからライブビューに切り替えて,動画撮影に入ってます:-)
AW1は,おっしゃる通りですね.今後,防水仕様のレンズがシリーズで出てきたら,ニコンの本気度を信じて買っても良いのですが,APS用の一眼レフみたいにさっさとやめられてしまうと悲しいので.
Dfは,全くノーチェックでした.昨日ニコンからメールが来て初めて知りました.
十数万だったら手が届くかなぁ,とまで思ったのですが,二十数万と聞いてトーンダウン.D4より安いと言われてもねぇ.D800と同じ様な価格だとねぇ.
でも,ダイヤルなのはいいですね,設定状態がわかりやすくて.
銀塩世代の年輩の人にはよく売れるかと思います.
hiro
70Dは全ての画素が位相差センサーとして動作しますので、原理的には、通常の位相差AFと同じなのです。
実際には、顔認識などの動作も入っていますし、AF点も自在に決められるので、完全に同じではないですけれど。
DCモータのサードパーティ製レンズ以外は、位相差情報のみでドライブしますが、非対応のこれらレンズは、EOS M同様に最後にコントラストAFで追い込むので、その場合のAFは低速です。
70Dは、ファインダー内のフォーカスポイントやグリッド、水準器を液晶表示によるスーパーインポーズで実現しているので、モードによって表示が変わり非常に使いやすくなりました。ファインダーも気持ちいいです。まあ、視野率は相変わらずけちくさいのですが、廉価な理由の一つでもあるので仕方ないですかね。
ニコンは、ファインダーや、ボディに妥協がない代わりに値段はお高めですよね。
Dfについては賛否両論ですが、年配の世代の方が食いつきがよさげなのは、仰るとおりですね。まあ、ロゴも古い字体に戻しているし、明らかに、F3にあこがれた世代を狙い撃ちなのでしょう。
snapper
そうでした.70Dのイメージセンサーは凄いですね.フィルムの頃から自分は視野率はあまり気にしていません.そこまでチェックして撮影していないし.
レンズの駆動系の違いで位相差を使ったり使わなかったりする理屈がよくわからないですが,何か理由があるのでしょう...まさか,イジワルしているわけではないでしょうし.
Dfのロゴは,言われて気が付きました.確かに,ロゴを含めてうちにあるNew FM2とよく似た面構えです.なぜもっとF3っぽくしなかったのかわかりませんが,F3はジウジアーロの意匠があるからまずいのかも?
狙い撃たれたかなぁ...