Powershot S90

Powershot S90

本当は、EOS 7Dが欲しいわけですが、そんな金は捻出できないので、EOS 40Dを補完する存在として、Powershot S90を買いました。レンズ回りのリングと、裏面のホイールとで、機能やフォーカスをいじることが出来るのが特徴のカメラです。1,000万画素を1/1.7インチのCCDに乗せ、あまり画素数を過密化させてないところもポイントです。レンズはワイド端(28mm相当)でF2.0-F8.0、テレ端(105mm相当)でF4.9-F8.0と明るいレンズも悪くありません。

補完ポイントとしては、以下の点。

  • 軽量小型
  • 動画撮影
  • ISO12800
  • ダイナミックレンジオプティマイザ
  • 特殊効果

軽量小型以外は、EOS 7Dにはあって、EOS 40Dにはないものです。尤も、ISO12800といっても、1/1.7インチCCDセンサーを250万画素相当として扱ってのモノなので、画質に過剰な期待は禁物なワケですが、それでも、EOS 40DのISO3200では届かなかった所まで行けるというのは、better than nothingなワケです。

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とりあえず、暗所の撮影にチャレンジして、EOS 40Dとの差を比べちゃおう!!

左がEOS 40D + EF35mm/F2で、ISO3200 / F2.0 / 1/8sでの撮影。右が、PSS90 / ISO3200 / F2.8 / 1/5sでの撮影。流石に、同じ感度なら、EOS 40Dの方が圧倒的に綺麗です。APS-Cサイズのセンサーと、同じ画素数を、1/1.7インチのセンサーに詰め込んでいる上に、CCDなのだから、これはもう、どうしようもない。EOSで間に合う場面なら、やはり圧倒的にEOS。

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折角だから同じ場所を、ISO3200-ISO12800までで撮影できるローライト撮影でとってみました。

とんでもなくノイジーなのですが、ISO8000で1/15sまでシャッタースピードを稼ぎ出しています。手ぶれ補正と相俟って、これで手ぶれしないというラインなのでしょう。上のISO3200での撮影時には手ぶれ警告が出ていましたから、手ぶれしそうな場面を救ってくれることもあるだろうと思います。

ローライト撮影時には、カスタマイズできるのは、記録画質と連写機能だけになってしまい、残念ながらISO12800固定とかは出来ないのですが、この、機能を開放しきらないところが、実にキヤノンらしい味付けという気がしなくもありません。

他にも、連写速度が0.9枚/秒と遅いとか、ムービーが今時ハイビジョンではないとか、マクロモードに自動的に切り替わらないとか、いまいちな点もあれこれとありますが、オートの他に、プログラムAE、シャッター速度優先AE、絞り優先AE、そして、マニュアル露出と、豊富なマニュアル機能があり、手であれこれいじるのが好きな私のような奴にはぴったりです。尤も絞り優先AEであっても、コンパクト機なので、絞りをいじって被写界深度をコントロールするほど、被写界深度は浅くないと思いますので、その辺の使い勝手は、どうしても一眼レフに比べて劣りますが、それは仕方のないことでしょう。

100点満点ではないですけれど、サブカメラとして、EOS 40Dを補完するのには丁度いい製品だと思います。