大人の科学マガジン vol.24

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キター、ついに発売。大人の科学マガジン vol.24ですよ。4bitマイコン GMC-4を搭載した、ワンボードマイコンキット。

電源が当然必要になるのですが、付録の箱とかわかりやすいところには書いてなかったので探すのに苦労しましたが、単三電池三本です。この手のマイコンなどにはよくあることですが、4.5Vが要求されるので、エネループなどだともしかしたら電圧不足になるかもしれません。オキシライドは電圧過剰になるから使うなと書いてありました。

とりあえず、すぐに動かしたい欲求に抗いきれず、186円で、最寄りのドラッグストアから電池を調達してきました。百均で買えば105円なのに oTL

学研の付録の一貫した特徴は、半完成品であるということでしょう。もちろん、このマイコンキットも半完成品です。そうでなかったとしても、この手のマイコンボードは半完成品であるべきです。だって、それがワンボードマイコンだから(偏見)。

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とにかく付録の箱を開けると、中には、5つのパーツが入っています。メインボード、筐体、キーパッド、キーパッド固定用の両面テープ、そしてねじ。

スピーカがメインボードから伸びていますが、線を切らないように注意されたい。まぁ、スピーカ側は、何らかの接着剤でがっつりと固めてあるので簡単には切れないでしょうけれど、切っちゃったらかなり切ないですよ。

まぁ、見れば判るように組み立て、といっても、ねじ止めをするだけです。それも、ねじわずかに六本。

電源ケーブルをボードにつないだら、つば付のねじ二本でスピーカを筐体に固定します。あとは、電源とスピーカのケーブルが筐体とボードとの間に挟まれないように気をつけながら、ボードの四隅を四本のねじで、筐体に固定します。

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最後は、キーパッドを、両面テープを使って、ボードの所定の位置に貼り付けて終了。キーパッドは頼りない、ぺらぺらのフィルムの裏に接点が形成されているだけのもの。これを、キー接点の部分がくりぬかれた20穴の両面テープで貼り付けるわけです。

両面テープがクッションも兼ねているので、これがへたったら、ちょっと悲しいことになりそうです。あまり耐久性は考えられていないかもしれません。

ねじを回すことが出来ればダレでも、5分もあれば出来上がってしまうようなシロモノですが、電池を入れて、スイッチをONにする瞬間はドキドキします。この時点で動かない可能性は初期不良くらいしかないわけで、そんなに緊張する程のこともないわけですが。

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あ、ただ、キーパッドだけは自分で貼り付けるので、これ、ずれなく行ってないと、キーが入らないとか、妙なキーが入ってしまうとかいう悲しいことになりかねませんので、とりあえず、説明書にあるように、0〜Fまでのキーは押しときます。きちんと入力されれば、ぺ、とちょっと抜けたようなブザーが短く鳴って、入力したキーが、7セグメントLEDに表示されます。キーが入った瞬間には、3番目のLEDも光ります。

調子っぱずれの電子オルガンやモグラたたきなど、7種類のプリセットプログラムがあるので、もうこれだけでも遊べます。タイマーがあるので、早速、三分計ってカップラーメンを食べました。普段は適当に時間が経ったらヨシとしているのですが、[RESET]3[INCR]0[INCR]0[INCR][RESET]E[RUN]として、三分計って食べたら、なんだか格別に美味しいような気がしました。もちろん気のせいですけれど(爆)

とはいえ、このマイコンの醍醐味は、自分でプログラムをして、それを走らせてこそ、でしょう。80nibble(40byte)のプログラムエリア、16nibble(8byte)のデータエリア(Yレジスタでアクセスするらしい)と4本のレジスタ、4本の裏レジスタという構成。そして、CISCの極致のような命令セット。プログラムを短くするためでしょうけれど、KA (キーをAレジスタに格納)とかAO(Aレジスタの内容を7セグLEDに表示する)とか、特殊IOが命令に組み込まれています。フラグはどうやら実行フラグなるものが一本だけ。オーバフローもアンダーフローも、比較命令も結果がここに反映されます。分岐命令は、絶対分岐はなくて、実行フラグが1の時には分岐し、そうでない場合は分岐せずに実行フラグを1にするとなっています。なるほど、これでIF-THEN-ELSE を実現するわけですね。

CIA 0 # if (Ar == 0)
JUMP xxxx # { xxxx へ}
JUMP yyyy # else { yyyyへ}
という感じで、JUMPを二つ連ねて使うんだな、とか、命令セットを見ただけで、ちょっと楽しくなってしまいますよ、コレは、マジで(^^;; PCの黎明期を知っているヒトも知らないヒトも、是非、遊んで欲しい、そんな一品です。