kodalensがやって来た

GIZMONのレンズ付きフィルムの再利用レンズシリーズの第三弾、kodalensがやってきました。写ルンですのレンズを再利用した utulens、それを二枚使って、17mmの広角レンズに仕立て上げた wtulens、そして、コダックのスナップキッズのレンズを再利用した、kodalensの三種類がラインナップされています。

外観は、kodalens(左下)と、utulens(右)とはほとんど区別がつきませんが、スペック的には、utsulensが32mm F16、一群一枚なのに対して、kodalensが30mm F10、二群二枚構成になっています。

写ルンですは、レンズによる完全な収差の補正を諦め、フィルムを湾曲させることで収差を補正していた関係で、周辺部に色々問題が出ます。(フルサイズの場合。APS-Cだと周辺部もほとんど問題ない。)そのためか、写ルンですではF10だったものをF16まで絞った形で提供されています。恐らくこれで、周辺部の問題の改善を図っているのでしょう。その代償としてとにかく暗いレンズになってしまっています。昼間のお散歩スナップには問題ないのですが、少しでも暗くなってくると使えなくなってしまいます。

しかし、kodalensは、F10のままでの提供なので、恐らく、写ルンですのように、フィルムを湾曲させたりはしていないのでしょう。その辺の情報はググっても見つからなかったので定かではないですが、いくらか明るい分、使えるシーンが増えていたら嬉しいと期待してしまいます。

尤も、二群二枚構成になっていることで、逆光に弱いことが予想されます。実際に、二群二枚構成のwtulensはutulensより、逆光時の写りが悪いです。派手にゴーストやフレアが出まくります。utulensもフレアは出ますが、ゴーストは気になるようなものはでませんので、逆光でもそれなりに使えますから、この辺りは、昼間であればutulensの'方が使い勝手が良さそうです。

まずは、室内で撮り比べ......。上がkodalensで、下がutulensです。F16な分、utulensの方がピントが合う範囲が広いです。kodalensの方は、猫にピンが来なかったので、レンズを緩めて繰り出すことで無理矢理ピントを合わせています。

感度は、kodalensがISO2500なのに対して、utulensがISO6400なので、F10の実力が出ています。発色の傾向なんかは似ているように思います。

週末、外に連れ出して、桜でもとってこようと思っています。さて、どんな違いが出ますか......楽しみ。