ソニーは、NEXのキットレンズに、16mmと18-55mmという焦点距離がかぶらない二本を用意していました。
キヤノンは、単焦点レンズはあえて22mm……つまり35mm換算で35mmとなる標準広角レンズを持ってきています。単焦点は、こういった画角のモノであるべきという思想的なモノでしょうか?
このあたりは、経験豊富なメーカと後発のメーカの差、あるいは、スペックを重視するソニーらしさがでたと見るべきなんでしょうかね?
実際、22mmを持って歩いて思うのは、多くの場面で使えると言うことです。16mmでは広角過ぎて、そもそもセンスの悪いワタシなどには使いこなせないでしょうし、そういう意味でも、焦点距離がかぶっても、使い勝手のいいレンズをラインアップしたのは流石の選択だと思います。
さて、使い勝手云々は置いておいて、でも焦点距離がかぶっているのですから、この二本、撮り比べてみたくなるじゃないですか。
EF-M 18-55mmを22mm程度にすると、開放F値は4.0でした。なので、EF-M 22mmもF4まで絞って、同じ花を撮ってみました。庭の菊です。同じあたりが同じように写るようにと、三脚立てて撮りました。
どちらも、一応マクロと書かれていますが、EF-M 22mmが0.15mを最短距離とするのに、EF-M 18-55mmは0.25mと、寄れる距離が10cmも違います。レンズの長さは5cm程度しか違いませんから、同じ位置の花を、EF-M 22mmの最短距離で狙ってしまうと、EF-M 18-55mmでは撮れないという罠が。
35mm換算で35mmに揃えるために、先にEF-M 22mmで撮って、EF-M 18-55mmに変えて、ズームを動かし、画を合わせて、それから、シャッターを切ろうとすると、近すぎの警告。フォーカスフレームが赤くなってシャッターが落ちなくなります。
距離の調整を二度ほどして、ようやく撮れたのがこの二枚です。綺麗に撮れているのはそうだし、あまり周辺もあれていないと思います。まあ、EF-M 22mmの方は二段も絞っていますし、当然かも知れませんが。
しかし、色味がこんなに違うとは思いもしませんでした。どちらも、完全にカメラ任せのAWBで撮ったんですけれどね。露出もビミョウに違っていました。
上の方が、EF-M 18-55mm で焦点距離は勿論22mmで1/250s。下がEF-M 22mmで1/200sです。その他は、EOS M/ISO 100/F4/絞り優先AE/AWB/ピクチャースタイルAUTOです。
EF-M 18-55mmの方が暖かい感じの色合いで、EF-M 22mmの方が締まった感じですね。どちらもボケは綺麗で、光も綺麗な円形にぼけています。まあ、口径もそんなに大きくないので口径食などもないですしね。まあそんな感じです!
22mmは万能選手です。小さいので取り回しも楽ですしかさばりません。引き締まった色で落ち着いた写真が撮れそうです。18-55mmはズームですから、いろんな場面で使えます。暖かい色合いも悪くないです。ダブルズーム以外を待っていらっしゃる方、さあどっちのレンズを選びますか?
じみお
下の単焦点の方が明らかにボケ味がいいですね!
中央やや左上の方のハイライトのボケ具合の差は
大きいと思います。
主題の花をざわつかせるような上の写真と、
引き立てるような下の写真。
と言うように見えました。
ちょとえらそう(^_^;)
hiro
う~ん、やっぱりそうですかね? (^^;
本当はもっと色々なモノを撮り比べればいいんでしょうけれど、焦点距離を合わせて構図を揃えるだけで結構疲れるんですよねw
EF-M 22mmの方は、あと二段開けますし、もっとボケ量を増やしたければ絞り開けばいいんすけれど、条件揃えたら、まあこうなりました。
EF-M 18-55mmはズームなんですから、本当はめいっぱいズームしてやるとかすれば、やはりボケ量は稼げるのですよね。
両者にとって、最適とはいえない撮り方になってしまっているのは、まあ仕方ないのですけれどね(^^;;