太陽光パネルを設置するのはいいとして、どこのメーカのどれを選ぶのか、というのは結構重要だと思います。屋根の形状に合わせたフレキシブルなパネルをラインナップしているメーカもあれば、切妻屋根前提の四角いパネルしかないメーカもありますし、発電効率の高いパネルを売りにしているところもあれば、変換効率の高いパワコンを売りにしているメーカもあります。勿論価格も重要なファクターになります。
考えるべきポイントは大体次のような所になるかと思います。
- 屋根の形状 -- 南向きの切妻が理想だけれど、寄棟に向いた三角のパネルをラインナップしているメーカもあり。
- パネルの種別 -- 効率と価格がここで決まります。
- パワコンの変換効率 -- 現実問題としてパワコンとパネルが別々に選べるわけではないので、パネルのメーカのものになりますが、この点もあわせて考えるべき
なるべく多くのパネルを乗せる方がいいわけですが、価格との相談にもなります。また、パワコンは2.7kWh/4.0kWh/5.5kWhのように、出力が決まっていますので、たとえば5.5kWhを越える、8kWhのシステムを組もうと思ったら、2.7kWh5.5kWhとか、4.0kWh+4.0kWh のようにパワコンを二台用意しないといけませんから、屋内の設置場所や価格にも影響してきます。
また、高効率のパネルは一般に単価が高いですから、ここも、狙う出力とパネルの設置可能枚数とから、コストパフォーマンスのよいものを選ぶことになるかと思います。
パワコンは、太陽電池の直流出力を交流100Vに変換するモジュールで、どうしても変換ロスがあります。三菱が97%という高効率のものを持っていますが、他は似たり寄ったりで、92~94%程度ではないかと思います。パワコンの性能で選ぶなら三菱一択なのかもしれませんが、トータルで考えると違う選択肢もあり得るのかと思います。
屋根の面積、形状は、これから建てるのでなければ、これは既に決まってしまっています。決まった中で、その資産を最大限に活かすのはどうしたらいいのか、ということでシステムを選ぶことになるでしょう。
我が家の場合は、南向きの切妻屋根なので、三角形のパネルは必要ありません。なので、京セラや三菱だけでなく、パナソニックも選択肢に含めることができます。
家の図面上の設置可能枚数は18枚とのことだったので、ピーク時の出力をざっくり計算してみると、
- 三菱 210W x 18 x 0.97 = 3667Wh (210シリーズの場合)
- パナ 230W x 18 x 0.945 = 3912Wh (HIT230の場合)
ということで、三菱よりも、パナソニックの方が大きな出力が得られることが判ります。おまけに、パナソニックのHITというパネルは、単結晶シリコンとアモルファスシリコンを組み合わせて作られていて、高温時の出力低下が少ないというのも売り。夏はこれでもかというくらいに屋根が焼ける我が家なので、高温下での出力低下が少ないというのも大変に魅力的なわけで、パナソニック製のシステムで行くことに決めました。
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