コクリコ坂から

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見て来ました。とにかく、まあ、少女マンガでした、悪い意味ではなくて。テンポも悪くないし、面白かったです。ただ、子ども向けではありませんので、家族で見に行く感じではありません。実際、みのりは途中で飽きてしまっていたし。カップル向けかな?

流石に、1963年ともなると、横浜の今の面影はありませんね。描かれている風景を懐かしく思えるのは、50台より上の方々かな? 坂が多い、ということだけは、変わらず。電車のシーンは、あのあたりだろうか、とか、そのくらいのことはちらと思いましたが。

同じ横浜で高校時代を過ごしたけれど、高校は新設校で、守るべき伝統よりも、創り繋いでいくものの方が多く、自分の出生には何のヒミツもなく、家が貧乏だから国立狙いだという主人公の台詞だけが、感覚を共有できた部分だったか。まあ、少女マンガですから。先生方と、後夜祭のキャンプファイヤーを巡って、派手にやり合ったりしたけれど、おとなしいものだったか?

まあ、映画になるような、ドラマティックな高校生活なんて、送っている人間がそんなにぞろぞろいるわけはないので、自分の経験に照らしてみてもしょうがないわけですが、自分の暮らしている街のこと、という感じは薄く、やはりまあ、物語、でした。

ところで、映画の内容と直接関係ないのですが、画面がパンするときに、安い液晶テレビで見ているかのような画面の残像がかなり不快でした。これが、映画館の設備の関係なのか、録画するときのフォーマットの関係でビットレートが不足しているのか判りませんが、これが残念だった。