マクロ的に撮った時はどうなのか

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ガラパゴスのカメラが意外によく写るじゃんという話を書いたらば、暗いところや、マクロではどう?というようなことを聞かれましたので、早速、できるところから評価していって見ましょう。と、いうことで、マクロ的な奴から。

画面中央にピンを置いて、桜草を撮ってみました。ボケ具合の感じも判ると思います。寄れる距離……つまり最短撮影距離ですが、スペックシートに明記されていないのでよくわかりませんでした。ただ、このくらいなら特に問題なく寄れる感じです。

流石に9.6Mもあるので、解像感はばっちりですが、流石に微小センサーなのでしょう。被写界深度は、29mm相当(実焦点距離は4mm)でも、奥のパンジーあたりまでかっちり写っています。まあ、パンフォーカスだと思った方がいいでしょう。

色が、ちょっと、緑がビビッドすぎるというか、赤が弱めというか、その辺りが、若干気になるかな? でもまあ、これは、これで、アリかという気もしますが。撮影データは、f/2.8 / 1/193秒 / ISO-100 / 29mm相当(4mm) / AWB。

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比較対象として、Powershot S90でも、撮影しました。画角はおよそ同じになるようにしていますが、こちらはワイド端が28mm相当(実焦点距離は6mm)ですので若干ワイドですが。

コンデジといえど、流石にカメラ。ボケ具合も、ガラパゴスに比べればはるかにマシです。奥のシクラメンあたりもそこそこぼけています。ボケ具合も、まずまずでしょう。腐っても(いや腐ってませんが)キヤノンです。

発色も、オートに任せていますが、色乗りがよくて、流石に、ケータイのカメラと比べるとこのあたりもいいですね。まあ、比べるな、という話でしょうけれど、比べるのが今回の趣旨ですので(^^;

撮影データは、f/2.8 / 1/160秒 / ISO-80 / 28mm相当(6mm) / AWB / 絞り優先AE、です。絞りと画角をあわせるために、絞り優先AEで撮っています。

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おまけですが、EOS 40D + TAMRON A16E (AF17-50mm [IF])で撮影した例も。

これこそ、まあ比べるなの域です。このサムネイルでさえ、既に、ボケの具合が全く違っているのが判ります。流石APS-C。流石φ67mmのフィルタ径を持つ大口径レンズ、です。

画角は、ワイド端17mmで撮っているので27.2mm相当と、一番ワイドで、更に、アスペクト比が違うのでかなり横に長く見えますが、上下(主に下)が切れているだけです。

色味は、RAWを現像する時に、WBに曇りを指定しているので、若干赤味が強く出ていますが、AWBでも、多少の違いこそアレ、上の二つよりは、赤味が濃く乗っていた印象です。まあ、一眼レフクラスと勝負したってしょうがないのですが、いくら高画質になっても、ケータイはケータイなのは仕方がないでしょう。

撮影データは、f/2.8 / 1/1250秒 / ISO-400 / 27.2mm相当(17mm) / WB曇り / 絞り優先AE / ピクチャースタイル風景です。撮影自体は RAWで行なっているので、WBとピクチャースタイルは現像パラメータですが。

結論としては、よく寄れる。よく解像する。だけど、やはりパンフォーカス気味なのは否めず、発色は、緑が強めで赤が弱めに出る感じ。フォトログ的に使うのには問題なさそうだけれど、発色傾向から食べ物とか撮る時には、WBを手動で設定するとか、撮ったあとで、色味を直すとかしないと、美味しくなさそうに写るかも、という感じですかね? Camera360のようなツールや、Photoshop Expressなどを併用して活用すればかなりいいんじゃないですかね?