万年筆

プラチナ万年筆バランス

めっきり手書きで文字を書くことが少なくなった昨今ですが、だからこそ、筆記用具に拘りたいような気がするのです。いえ、単に「モノが好き」というガジェッターの血が騒いでいるだけの可能性の方が高いのですが。

思えば、あまり筆記用具に拘りは持っていなかったワタシです。せいぜいが、受験には、シャープペンシルではなく、Hi UNIのF、もしくはHBを持っていく、ということくらいだったように思います。

万年筆は、中学の入学祝いに、誰かからもらったのですが、ちょっと使ってすぐに飽きてしまった記憶があります。お子ちゃまには、そんなもの宝の持ち腐れだったわけです。以後、万年筆みたいに高価な筆記具と遭遇することもなく過ごしてきました。

最近になって、Petitのようなカジュアルな製品が登場し、急に身近になった万年筆。とりあえず、Petitを試してみたモノの、あれはファッション性ばかりが重視されていて、短すぎる軸が字を書くのにあまり向かないのですぐに挫折。

次に、プラチナのpreppyという、一本210円のヤツを試してみましたが、これが思いの外、よかったのです。ボールペンやシャープペンだと、ざっくり殴り書きするような感じで、タダでさえ汚い字が、一層汚く、可読領域の下限ギリギリ、或いは向こう側へと行ってしまいそうな感じになってしまうのですが、廉価といえど万年筆。一画一画を自分なりに丁寧に書くようになって、いくらかマシな字を書くようになったと感じました。

となると、こんな廉価な万年筆でも愛着が湧いてくるのです。湧いてくるのですが、いかんせん、210円。もうちょっとちゃんとしたのを使ってみようかと、3150円もする(おいおい)、同じプラチナの「バランス」というヤツを買ってみました。昨日から使ってみていますが、イイ感じです。また、何年かしても、まだ、万年筆を使い続けていたら、次は本当にイイヤツを買ってみたいかもしれない……(^^;;