踊る夜光怪人

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はやみねかおるの「名探偵夢水清志郎事件ノート」の講談社文庫版、五冊目になります。

今回は、暗号解読が、鍵です。いつものように、軽い、ウォーミングアップにあたるエピソードが冒頭にあって、そこから本編へと流れていきます。

今回の暗号は、暗号そのものが登場したときには、鍵が不足しているので解けませんが、第十二幕の「解読」の時点で鍵が出そろうので、そこで、解ける人ならば解けるでしょう。

狸の絵(暗号と言えば、これが定番でしょう。「わたかたりたまたすたかた?」)は描いてありませんでしたが、少し考えれば解ける類のモノでした。まぁ、元々が子ども向けなので、それほど捻ってないからこそ、わかるのですが、解こうと思う人は、紙と鉛筆を用意しておいた方がいいでしょう。ボクは帰りの電車の中で、書店で本にかけてもらったカバーに書いて解きました。

軽めのミステリをご所望の方にお薦めです。相変わらず、教授の生活は破綻していますし、レーチくんと、亜衣ちゃんは、青春しています。