天ぷら さわき

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さわき [ てんぷら ] - Yahoo!グルメ


天ぷら……粉をまぶして、新鮮な素材をさっと揚げていただく料理です……って、知っていますよね。子どもの頃、それは、親が家で揚げてくれるもので、全部揚げてから食べるモンだから、前半揚げたモノはべちゃっとしたりしてたわけですが、それなりのおご馳走だった訳です。最近では、そば屋でそばと一緒になんて感じで食べることが多いのですが、先日、ニューヨークから同僚が出張してきたので、恵比寿の天ぷらやになんぞ行ったんですよ。いやはや、天ぷらは天ぷら屋で食べるものですな、全くもって。

カウンターに9席だけの小さなお店なのですが、予約だけで一杯。うちらはおぢさん三人というむさい構成で、他はカップルだけ。カップル×3+オヂサン3 = 9。天ぷらはコースが三種類と、単品が少々。冷酒が二種類。ビールが生とその他。ソフトドリンクはウーロン茶かなにかがあったようですが興味がないので忘れました。まぁ、シンプルなモノです。

天ぷらさわき お通し

よく覚えてないのですが、とりあえず生。で、真ん中のコースを頼んだような気がします。で、お通しから、来ました。お通し、しゃべりながらつまんだので、何だったかよく覚えていません。失礼すぎます。でも、そうなんだから仕方ありません。気になるヒトは行って、確認して、教えてください。

天ぷらさわき 店内

お通しとビールの後、少し間が開いたので、店内の写真など。厨房は一人で切り盛りされています。あとは、お酒などを配膳してくださる方だけなので、きわめて少人数で回しています。天ぷらは揚げて出しですが、まぁ、少しずつ入った時間がずれているとはいえ、九人分を順に揚げているので、かなり間隔を開けてやってきます。ハラペコさんには向かない店でしょう。お酒をやりながら、おいしいところをいただくという感じですかね。

天ぷらさわき 穴子の骨と小エビ

そうこうするうちに、最初の一品がやってきました。穴子の骨と小エビちゃんです。魚の骨と言えば、鮭の中骨(缶詰)とか、鯖の中骨(缶詰・水煮)とか、サンマの中骨(そのままバリバリ食べるのもいいし、骨だけ取り出して、コンロなどで炙って、カリカリにしてからいただくのもいいです。そのまま行くときは、喉に刺さらないようによく噛むこと。)とかしか思い浮かばない貧乏人ですが、穴子の骨も美味しかったですよ。ぶっちゃけ、サンマの骨を炙ったのと、それほど大きな違いがあるわけでもない気もしましたが……。

天ぷらさわき 海老

お次は、エビちゃんです、エビちゃん。天ぷらと言えばやはり、海老。そば屋でお目にかかるのは、どうやってこんなに厚くて長い衣を着せた?と、いうような、中身と衣のサイズがミスマッチングな物体ですが、天ぷら屋のそれは、流石、身の丈に合った薄着で出てきました。このあと、時間差でもう一尾、出てきました。ちゃんと揚げたてをいただけるようにとの配慮かと思います。GJ。

天ぷらさわき 唐辛子天ぷらさわき たまねぎ

野菜が続けて。青唐辛子は、えらい長くて、辛さはほんのり。酒のアテにぴったり。タマネギは小振りなものなのか、外側は剥いて、かき揚げなどに転用されているのかはわかりませんが、(でも、多分後者だよね。)一口大のもの。爪楊枝が刺さっていますので、これを摘んで。が、この「一口大」がくせ者でした。「中まで熱いので、お気をつけて。」と、注意されたモノの、一口大ですし、タマネギって、少しずつ囓るのには向かない物体ですよ。でろーんって剥けちゃいますから。というわけで、一口でほおばって……激しく後悔。しかし、このような上品な店で、一旦口に入れたモノを出すなど許せませんから、口の中で冷めるのをひたすら待ち、耐えました。その間中、口から蒸気を吹き上げていましたから、さながら、沸騰中のヤカンのようだったことでしょう(/_T)

天ぷらさわき 鱚

天ぷらと言えば鱚です。え、海老はどうしたって?まぁ、いいじゃないですか。ナニを揚げても美味しいんですよ。鱚のように淡泊な魚は、あんまり手を加えちゃうと素材の味がなくなっちゃいますから、天ぷらなんてぴったりです。甘くて美味しかったですよ。ところで、鱚といえば、Palmや、Windows Mobileで、手書き認識させようとしても認識できなかった漢字ですが、流石にATOK2008もMS-IMEも、PC上では認識します。天ぷらとは全く関係ないですが。

天ぷらさわき 蕗の薹天ぷらさわき なす

肉、肉、野菜、肉、野菜……じゃなくて、野菜、野菜、魚介、野菜、野菜……というわけ、でもないのでしょうが、再び野菜のコンボ。蕗の薹。これは、春季限定?ほろ苦くて、美味しかったです。そして、茄子。うちでやると、変色しちゃうのですが、あれはやはり時間がたちすぎているから?揚げたての茄子は、色も鮮やか、味も甘くて美味しかったです。

天ぷらさわき わかさぎ天ぷらさわき しらうお天ぷらさわき 白身の魚

べ、別に、魚介1に野菜2って訳じゃないんだからっ。……と、ツンデレ風に書いてみましたが、別に、厨房からそういう風に言われたわけではありません。(アタリマエだ。)怒濤の魚三連発です。が、この頃になると、もう、お酒がいい具合で、ねぇ。「鉄は熱いうちに打て」とはよく言ったモノで、もう、今となっては、何だったのか判らなかったりするんですよ、ええ、最初の奴とか。白身だったんですが、何だったんでしょうねぇ。あとのも、白魚と公魚だと思うのですが、果たして、本当にそうだったのか……。公魚っぽいやつは、川魚らしい味で、ちょっと癖がありましたが、天つゆとよく合いました。

天ぷらさわき アスパラガス天ぷらさわき 木の芽と何か

アスパラガス。太くて長くて、うちの庭にも居ますが、こんなに立派なモノは生えてきません。ひょろりんとか細いのしか。穂先は甘く、下の方は、しっかりとした青味というか、そんな感じでした。どうやったらあんなに太いのが生えるのかな。そして、もう一つは、木の芽と……何か、です。ええ、何か。ナニを食べたんだったのか、全く思い出せません。いけません、そんなことでは……。美味しかった、という、漠然とした記憶しか、しかしありません。酔っぱらっていたせいだということで……け、決して、老化ではないと、違うと……ぁぅ oTL

天ぷらさわき 穴子

穴子の骨で始まった、天ぷらも、骨の主たる、穴子で、おしまい、です。よく考えられたコースではありませんか。と、妙なところに感心。穴子は肉厚で、甘くて美味しかったですよ。

天ぷらさわき てん茶天ぷらさわき デザート

シメは、お茶漬けか天丼です。と、いわれて、選んだのはお茶漬け。天丼は、昼間、ランチ営業で出しているそうなので、縁があれば、また食べることもできるでしょう。と、いうわけでお茶漬け。カップルは、大体、一つずつ頼んで、両方つついていましたが。さっぱりして美味しかったです。そして、デザートは小玉スイカ。といっても、旬ではないですから、ハウスものなんですかね。天ぷらとスイカって、食い合わせ……あったような気がするのですが、口の中がさっぱりするので、イイカンジでした。特におなかも壊しませんでしたし、迷信だったのでしょう。

いやいや、少しずつ、少しずつ出てくるからなのか、思ったよりも満腹になりました。美味しかった……ですが、お値段もそれなりなので、おいそれとは、自腹だったら、いけないですね。チャンスがあれば、ランチ営業の天丼も食べてみたいですが、昼休みのない身としては、そんなチャンスがいつやってくるやら?!