HM-4Nアダプターを作る

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HM-4Nとアダプタ+4LR-44

ELECTRO 35GL二号機が来て、問題となるのが、電池アダプタ。HM-4Nは、既に製造停止で、アダプタをかませて、6Vの電池、4LR-44や 4SR-44、またはLR-44を四つなどで代替することになります。

アダプタとしては、関東カメラサービスのものが、ヨドバシカメラなどで販売されていますが、電圧変換などの仕組みもない、単なるガワであるにも関わらず、2,310円(ヨドバシ価格)とやや割高です。

一号機用には、購入しましたが、もう1つこれを買うというのは、いささか、コストがかかりすぎです。何しろ、二号機は3,300円で落札しているのですから、これに2,310円のアダプタというのは……なにやら、微妙に釈然としないものがあるのですよ。

要は、4LR-44なりLR-44×4を、HM-4Nのサイズに変換するガワを作ってやればいいのです。5.3VのHM-4Nの代わりに 4LR-44を使っても大丈夫なのは既に判っているのですから。と、いうわけで、用意したのが次のもの。

電池アダプタの材料

まずは、メンソレータムのリップスティック。ミクシィのYASHICAのコミュで、どなたかが、コレがいいといっていましたので。丁度、運悪く洗濯してしまったのがあったので、これを利用しました。次は、φ12mmのアルミの丸棒(建材用などのアルミの丸棒は、いわゆるアルミではなく、ジュラルミンのものが多い。これは不純物を混ぜているので、電気抵抗の点で問題があるかもしれない。ちなみに今回用いたアルミの丸棒だと、19mmにカットしたものが0.02〜0.03Ω。)を、東急ハンズの工房でカットしてもらって19mm長にしてもらったもの。この寸法がジャストフィットですが、切り売りしてくれるところがなければ、自分で切るか、アルミホイルを丸めるのでもいいようです。ただ、アルミホイルは美しくないし、丸め方によっては、ショートしたり接触不良を起こしたりと、問題もありますので、常用したいなら、アルミの丸棒を使うべきでしょう。あとは電池です。ダイソーでLR-44二個入りのものを二つ買いましたが、4LR-44でも構いません。4LR-44の方が、LR-44×4よりも若干長いですので、こちらに寸法を合わせておいたほうがいいでしょう。

リップスティックの筒の両側をカットし4cmにする

リップスティックの筒は、蓋と、スクリュー、リップスティックそのものを保持している部品を全部外します。そして、看護婦の模様を残すように、両端をカットします。看護婦にこだわらないなら、片端カットでよいでしょう。そして多分そのほうが簡単です。カット後の長さが40mmになるようにします。

ヒートナイフなどを使えば簡単でしょうが、切り口が荒れるので、40mmよりも長く切って、やすって40mmにする必要があります。リップスティックの筒は、アクリルパイプなどに比べて柔らかく加工しやすいので、普通のNTカッターでもちょっと時間をかければ切れます。今回はNTカッターで切りました。

電池アダプタ完成品

切ったら、筒の内径を少し広げてやる必要があります。4LR-44はぴったりすぎるのです。但し、片側は、あとで、アルミの丸棒を差し込んで固定するので、内径を広げないようにします。4LR-44をはめてはやすり、はめてはやすりを繰り返し、楽に出し入れできるようになったら、反対側から、アルミの丸棒(19mm)を差し込んで、2mm程頭が出ている状態で止めます。ゆるいようだったら、接着剤などで固定してやりましょう。これで完成です。

アルミの丸棒側が+極になり、カメラの下側を向きます。電池は-極を上にして入れる形になります。製作費用は、アルミの丸棒代だけ。東急ハンズで、φ12mm×100mmのものが260円で売っています。工房でこれをカットしてもらうと、一箇所あたり105円かかりますので、計365円です。リップスティックは廃品ですし、やすりやカッターもあるものを使えばタダです。どうです?大分安上がりでしょう?(なお、当たり前ですが、この記事を参考にアダプターを自作し、電池の液漏れや、カメラの破損などの損害が生じても、それは、実行した方の自己責任です。当方は一切の責任を負いません。)