下手の横好きな上に、ガジェットマニア(だが貧乏なので、数はそんなに持っていない。マニアが聞いて呆れる。)なために、常時カメラを複数持ってうろうろしたりしているわけです。もっとも、普段は、EOS Kiss DNなんて持って歩きません。いくらコンパクトなデジイチとはいえ、常時携行には全く不向きなカメラですので。今日のように、写真を撮る気で出かけない限りは持って行きません。そうやって、EOSを持っていても、ポケットにはサブカメラとして、Sonyのサイバーショットを持っていたりする訳です。ただ、このブログの数少ないと推測される読者の方はお気づきでしょうが、僕ははっきり言って、このDSC-T5というカメラが全く好きではありません。撮るたびにストレスを溜める、そんなカメラで、お金さえあれば、即効で、ソニー以外のメーカのコンパクトなカメラに買い換えたいと常に願ってやまないくらいなのです。ええ、これを使い続けているのはひとえに、買い換えるお金がないからです。どのくらいダメかというのを、今日は、秋の草花をEOSで撮るついでに、DSC-T5でも撮って、見比べてどんなにダメか確認してやろうと、そういう企画なのです。ただし、ダメなのはカメラではなく、貴様の腕だ...といわれるとそうかもしれないという状態ではありますが oTL
早速一つ目は、合歓の花です。そう。夜になると、葉が閉じるオジギソウに似た木です。こういうピンクのブラシみたいな花を咲かせます。左がEOSで右がCybershotです。これはCybershotがどうこうというより、コンパクトの悲哀というか...センサーサイズが小さいゆえに、被写界深度が深まりすぎで、背景がごちゃごちゃうるさくて何を撮ったのかさっぱり。メいっぱいズームして撮れば良かったのですが、手ぶれしまくってしまって、ちょっと悲惨なことに。ポケットに入るコンパクトさが災いした感ですが、これは仕方のないことだと理解しています。ただし、手ブレを嫌って感度を上げると、見るも無残なカラーノイズの嵐となりますので、草花を撮るならISO64を死守したいところ。
これは、ヒメザクロの鉢植え。実はまさに小さいざくろで、食べられますが、酸味が強い上に、種ばかりという感じなので、食用は絶賛お勧めしません。鑑賞して楽しむものだと思います。花を中心に撮ったつもりなのですが、右DSC-T5は、またも、被写界深度が深くて...。ソレをおいても、発色がちょっと残念な感じに。AWBが緑の多い背景に引っ張られて迷ってしまったのでしょう。これも多分WB太陽光で撮影すればよかったのでしょうが、背面の液晶では発色がこんなに悲惨にも見えなかったので。腕が悪いという説もありますが、カメラマンを選ぶカメラといえなくもないでしょう。
これは、トウガラシの一種でしょう。園芸種かもしれませんが、よくわかりません。色が綺麗で、実は小さいのでおそらく観賞用で間違いないと思います。さて、写真のほうですが、被写界深度はいうに及ばず、さらに発色についても全くヒメザクロのときと同様の傾向が出ています。ちょっとボケた感じで、色鮮やかさが失われてしまっています。そして、極めつけは、右から入る西日に、がっつりフレアが出るナイスレンズ。Carl Zeiss Vario-Tessar。ソニーが、ライセンス生産しているだけで、ツァイスイコン社作っているわけではないですが、Carl Zeissの名が泣きそうな美しいフレアにうっとり(/_T)
デジカメに搭載しているのに、デジカメ用に開発したレンズではないので...なんていうイイワケは通りません。ちょっとツァイス社もライセンスについて真剣に考えたほうがいいと思いますヨ。
最後のコレは紫式部。紫色の小さな実をつける庭木です。隣家から種がこぼれて勝手に生えたものですので、駐車場脇の妙なところに生えています。こういうのを撮るときは被写界深度を浅めにして、背景にお見せしたくないようなものが写らないようにしたいところですが、最初に書いたように、これはコンパクトの悲哀。ボケというのは実に偉大で大切なものなんだと痛感させられるエアコンの室外機等々です。ホワイトバランスも狂っていますので、きちんと日陰とか曇天にしておくべきでした。
おまけに、ここがこのカメラで最大にストレスフルなところなのですが、オートフォーカスが非常にあてにならないのです。(そのくせ、マニュアルフォーカスは、0.5m, 1.0m, 3.0m, 5.0m, 7.0m, ∞の六段階しかなくて事実上∞以外は使い物にならないという状態。)左EOSの写真を見てもらえばわかるように、手前の実にフォーカスして撮影したのです。EOSはセンターフォーカスに固定して、AF固定の後フレーミングしているので厳密にはコサイン誤差が出ているはずですが、まずまずの写り。一方、DSC-T5はがっつり、ソコに合焦マークが出た(実は合焦マークが出ただけでも上出来で、どうやっても合焦しないケースもとても多いのです。)ので撮ったのですが、ご覧のように美しい後ピン oTL
被写界深度の深さも手前方向には全く生きず(被写界深度は元々後ろへと伸びるものなので当然ですが。)完全に狙いを外したグレイトな作品に仕上がっています。ああそうです。腕が悪いんですとも。でもね、僕にはこのカメラ使いこなせないんですよ(/_T) もちろん、こんなシロモノですので、フォトクリップ用、メモ用と割り切っているのですが、それでも、このような見事なピンボケをかまされると、メモの用もなさない、と非常に腹立たしくなってきてしまうのです。ひとついえることは、もう絶対、ソニーのスチルカメラだけは買わない。(ハイビジョンハンディカムは大変気に入っているので、ハンディカムはまたソニーを買うと思います。)
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