iPod == 携帯音楽プレイヤ

iPod、1億台突破…ウォークマン上回り史上最速

 米パソコン大手アップルは9日、携帯型デジタル音楽再生機「iPod(アイポッド)」シリーズの販売台数が1億台を突破したと発表した。
 2001年11月の初代機発売から約5年半での達成で、同社は「音楽再生機として歴史上最速のペース」としている。
 歴史的ヒット商品とされてきたソニーのヘッドホンステレオ「ウォークマン」シリーズは、1979年の発売から13年半かかって1億台に到達した。
(中略)
 米国ではiPodの名称が、携帯型デジタル音楽再生機を意味する一般名詞として使われることも多い

iPodの勢いは、確かに凄い。とはいえ、ソニーがウォークマンを普及させ、音楽を持ち歩くスタイルが確立していたからこその、5年半であるのも間違いないであろう。

問題は、期間よりも、iPodが携帯型プレイヤの代名詞となっているという事実だろう。それは、かつてはウォークマンのものだったのに、完全に上書きされた。

DRMフリーになんかしたら、FairPlayで囲い込んでいた顧客を逃がすことになりかねず、iPodが損するばかりだろうと思ったのに、実際にEMIと組んでDRMフリー化を果たすあたりから考えても、もうiPodに非ずば、携帯音楽プレイヤに非ずというところなんだろう。

ソニーがこれを覆し、ウォークマンに、携帯音楽プレイヤの代名詞としての栄冠を取り戻すには、ただ、音質がいい、電池寿命が長いなんてのを訴求しているだけではダメだろう。ソフト、サービス、デザイン、そしてビジネスモデルまでも組み替えて臨まなければなるまい。iPodと同じ土俵では勝負にならないところまで来ちゃったのだから。