蘇るPC-8801伝説 永久保存版

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蘇るPC-8801伝説 永久保存版
アスキー書籍編集部
アスキー (2006/03/14)

MSXマガジン 永久保存版に始まり、この「永久保存版」シリーズをことごとく買っているような気がします。まんまと、やられています。このPC-8801本は、当時のスタープログラマーたちへのインタビューが満載で、読んでいると、当時を思い出します。(ああ、トシヨリ)

思えば、高校に入って、両親が買ってくれた、最初のPCが、PC-8801mkIIです。本当に嬉しくて、ゲームやらプログラムやらをせっせとしました。半年後にmkIISRが衝撃のデビューを果たすまでは oTL

PC-8801/mkIIは、VRAMへのアクセスタイミングが制限されていて、グラフィックスが致命的に遅かったです。それだからこそ、それを補って、なんとかSRのように使いたいと、色々なテクニックを学びましたよ。

例えば、画面をクリアするのに、LDIRで一プレーンずつ消すのは正攻法ですが、VRAMの尻尾に、SPをおいて、ゼロクリアしたHLをPUSH HLでおく。(これで、16bit分を一気にクリアした上に、ポインタも移動してくれる。) それも20とか、40とかPUSH HLを並べて、ループ回数を減らして速度を稼ぐ。アセンブリもPUSH HLを書くのはかったるいので db e5h,e5h,...みたいに、dbで書いちゃう、とか、色々すれすれのテクニックがありました。他にも自己書き換えコードとか、少ないメモリとプアな性能をカバーするテクニックは沢山ありました。大変だったけれど、何でもありの面白い時代だったと思います。そして、そういう経験が今の自分につながっているんだなぁ、なんてことを懐かしく思い出しました。