RICOH AUTO HALF E

RICHO_AUTO_HALF_E_FRONT.jpg散歩中に、ふらりと立ち寄ったハードオフのジャンクコーナー。掘り出し物のFDレンズでも落ちてないかなと覗いてみたら、ハーフカメラが三台あるじゃないですか。

リコー・オートハーフ(3,300円)、リコー・オートハーフ・E(5,500円)、オリンパスPEN-D3(5,500円)。

このうち、オートハーフは、シャッターレバーのカバーがとれてしまっていて、PEN-D3はシャッターが切れず。オートハーフ・Eだけが、ほぼ完動という状態でした。

RICHO_AUTO_HALF_E_OPEN.jpgアルマイトのフロントパネルに赤い花の、人気があるというモデルです。セレンの効きは定かではないですが、とりあえずお迎えするしかないじゃないですか。

この年代のカメラにありがちな、モルトの腐食で、中はとても汚れていましたので、とりあえず、全部アルコールで溶かし剥がして、中を清掃します。レリーズが、時折戻らなくなるので、一応、分解もして、清掃もしておきました。夢中になって分解写真撮るの忘れた。

最後に、剥がしたモルトを貼りなおしてとりあえずレストア完了。大抵の日本製のカメラの場合、合わせがいいので、モルト剥がしっぱなしでも大丈夫そうなんですが、オートハーフは独特のモナカ構造のため、光線漏れ不可避とのことで、念入りに貼っておきました。先人が型紙を公開してくれているので、型紙にそって切って貼っただけですが。

ゼンマイメーカが「耐久性が出せないから無理」といったというゼンマイも正常動作しますし、セレンも起電力が十全かどうかは不明ですが、動作しているようです。シャッターを切ったときに窓からのぞく絞りがオートポジションにしておくと開き方が変わっていますし、ファインダー中央の露出警告(アンダーやオーバーになると赤くなり正常だと黄色い)も変化します。

このカメラは、シャッター速度は、1/125sまたはフラッシュ使用時に1/30sで半固定なので、時折見かける「シャッター速度が変わらないからセレンが死んでいる」というのは間違いで、絞りの開閉か、ブライトフレームの警告色を確認するのが正しいはずです。

なお、このカメラ、「ぎんしお少々」では鈴ちゃんが選ばなかった方です。

ginshio-half-camera.jpgginshio-kuroihou.jpg

ストラップ用の三角環はついていましたが、さびていたので、三角環ごとストラップを購入して取り換えました。

さて、今日からしばらく連れて歩いて写真を撮りますよ。ただ、ハーフに36枚入れちゃったので72枚。撮りきって現像に出せるのは結構先のことになりそう。