PC-6001mkIIの実機は概ね動作しているのですが、コンポジット出力をカラーモードにすると色がおかしなことになるのです。まるで色あせてセピア色になった写真の様に。
まあ、モノクロすれば問題ないし、とりあえずROMが吸い出せればいいので、とりあえずはそのままにしていました。
しかし、フルーツフィールドを実機で動かしてみると、右のような画面になってしまい、あまりに悲しかったので、修理を試みました。ちょっとググればいくつか出てくるように、この手の問題はほぼケミコン抜けを原因としています。
古い電子機器で遊ぶ時には避けては通れない問題ですね。
開けてみると、RF/コンポジットの出力モジュールは独立したユニットになっていて、金属ケースに収められています。電波をばらまかないようにがっつりシールドされています。蓋をあけると、コンデンサは6つ。
- 470uF 6.3V x1
- 10uF 16V x1
- 100uF 16V x2
- 100uF 10V x2
見た目にはどれもきれいなので、全部交換します。
左が交換前で右が交換後。470uF 6.3Vだけやっすいのが見つからなかったので、固体の高級品を使いましたが、あとは安いのを使っています。容量や耐圧が違っても大きさが同じになっていますので、間違わないように、一個引っこ抜いては一個入れを繰り返します。基板にはマイナス側が白塗りでマークされているので、向きは間違わないでしょう。
全交換したら、元に戻してスイッチオン!
やった。あっさり色がきれいな状態に戻りました。年代物とは思えないです。
但し、直ったとはいえ、コンポジットなので過剰な期待は禁物。色ずれで白い文字も微妙に色づいて見えます。
とはいえ、それはかつて、こいつが現役だったときもそうだったので、これですっかり元通りといえます。
それにしても、摘出したコンデンサは、どこをみても、外見には問題はないんですけれどね。交換で直ったんだからどれか(或いは全部)が死んでいたのは間違いないんでしょうけれどね。
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