もっととんがったPCを!

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Surface Goを買いました。10.1インチの 2 in 1 PCです。CPUはPentium Goldで、メモリは4GB。eMMCで64GBのストレージを持った安いほうの奴です。高いほうを買う金はないのと、用途を考えれば、このスペックで十分だろうというのもあって、こちらをチョイス。結論から言えば、わたしの用途にはむしろちょうどよかったです。

さて、Surface Goは非常に素晴らしいPCで、持ち歩いて、メールのチェックやウェブ巡回、ブログ、SNS、簡単な写真の加工、Amazon Prime Videoの視聴など、快適にこなすことができます。

フルサイズのオフィスがついていますが、正直、10.1インチなんだから、Office Mobileでよかったのにと、この点だけはいけてないです。

Surface Goの購入は、それまで、このポジションにいた、ドンキPCが充電不良になってきたので、リプレイスとしての購入でした。それにしてはずいぶんと価格差がありますが。

本当は、Surface Goは高すぎるので、ASUS Transbook T103HAとか、Lenovo Ideapad MiiX320とかを考えていました。キックスタンドとタイプカバーとペンがついているTransbookはなかなか魅力的ですが、Ideapadは1920x1200という高精細なパネルがついています。惜しいのは、どちらも国産モデルはキーボードが腐れJIS配列なことですが。(ASUSは赤坂の直営店に持ち込めば英語版に換装してもらえるようですが。)

それが、ヨドバシアキバで、錬金術みたいな怪しげwなキャンペーンに乗っかって、34,500円でSurface Go(本体)が買えることになったので、急転直下でこちらに。Surface Goならタイプカバーに英語配列を選ぶこともできますので、変態JIS配列に苦しまないで済むのもいいです。

それにしても、こういう割り切ったPCを買おうと思うと、国内メーカ品が全く候補にあがらないこの状況はなんなんでしょう?

同じようなサイズ感のPCは国内メーカでも確かに作っています。VAIOもNECもPanasonicも作ってます。だけど、このサイズのあからさまにサブだろうというPCなのに、なんで15万とか20万とかするの? なんで、そんなにサイズ以外はスペックめいっぱい頑張っちゃってんの? 無駄でしょう?
(あ、ドンキPC作っている慶安は国内メーカだっけ?)

かつては、国内メーカもこういう割り切ったPCを作っていたと思うんですけれどね。何しろわたしのサブサイズ(?)PC遍歴をみれば、それは明らかだと思います。

  • NEC mobioNX
    NECの小型PC。あまりに非力だったのでVine Linuxで使っていました。液晶が割れて、以後、我が家の初代として余生を送りました。
  • CASIO CASSIOPEA FIVA 206
    mobioNXの液晶がこわれたので購入。Transmeta Crusoe TM5600を搭載した、なんかいけてる感じのPCでした。サイズはmobioNXより大きくなりましたが、800g程度と軽量。パフォーマンスも軽量だったのでやはりVine Linux でAirH"をつないで使っていました。TM5600に顕著なCPUの半田不良によりご臨終。友人にもらわれていきましたがどうなったのやら?ヒートガンによる修理を試みるとかいっていたけれど。
  • SONY VAIO U101
    FIVAの頓死により購入。とにかくぎゅっと小さくてよかった。両手で持って親指でポインタを動かしキータイプするスタイルで使えるのもよかった。このころ愛用していたPalmの母艦としても使っており、とにかくいろいろ小さいシステムで過ごした時代でした。WindowsXPを十分に動かすことができるので、Linuxにはしませんでした。Linuxは自宅のサーバにPuTTYなどで接続して使えばよかったので、このマシン以後クライアントにLinuxを導入するような戯れはしなくなりました。キーボードの換装サービスで英字キーボードを搭載。
  • SONY VAIO Type G
    U101のバッテリーが膨らんできたので購入。11インチの液晶で900g程度と1kg切っているのが魅力でしたが、搭載しているHDDがあまりに遅くて全体のパフォーマンスがイマイチだったのを覚えています。SONYストアモデルで、キーボードは英字にしてました。
  • SONY VAIO Z2 (これは今も使っているがサブではなくてメインに近い)
    Type Gのバッテリーが怪しくなってきたので購入。Core i7/8GB/256GBというぜいたくな仕様で、これは正直高かった。そして、今でも愛用しています。キーボードはもちろん英字。1.1kgは13.3インチの画面を持つノートとしては軽量だけど、このマシンを買ったからこそ、割り切ったサブPCへと傾倒し始めたのかもしれないです。
  • ドン・キホーテ ジブン専用PC
    2万円で、2in1 PCが買える。10.1インチ。キーボードが本体とほぼ同じ重量で、合計で1.2kg弱になるのが玉に瑕だけれど、10.1インチのタブレットまではいる、今通勤に使っているカメラバッグに入るので購入。ATOM/2GBの構成はこまめにChromeのタブを閉じたりすれば特に問題はなかったが、eMMC 32GBは大問題で、Windowsの半期に一度の大更新を入れるのが大変すぎてつらかった。Office Mobileは必要十分で、5V 1A/2A程度のモバイルバッテリーでも駆動できる 5Vの外部電源という仕様は、ほかのこのカテゴリーのPCに比べてもいけてた。現行モデルは4GBにメモリを増強してきたが、そっちより、eMMCを64GBにすべき。キーボードの刻印はJISなのだが、配置があからさまにASCII配列なので、キーボードの設定を英字にして普通に使えていた。ここもいけてた。クラムシェル型なので、無造作にカバンに突っ込んでも気にならないのは重量と引き換えに得られた安心感だったと思う。なぜかWiFiのアクセスポイントをE-SSIDにしていると、自動的には再接続できないのが運用上面倒くさかった。タッチパッドは絶望的に使い物にならず、緊急避難でも使う気になれない状況なので、マウス必要。あと画面のタッチも非常に多用した。
  • そして Surface Go (4GB/64GB)
    タイプカバーに英語配列を選んだので、非常に快適。ただし、タイプカバーは打鍵すると、パコパコ音がするのはイマイチ。タッチパッドの出来は今まで触ったどのPCよりもよく、タップしてクリックに変える動作を、初めて無効にしないで使っている。おかげで画面タッチとマウスの出番が激減した。

サブサイズのPCはサブとして必要十分な機能とみあった価格っていうのがあると思うんですよ。小さくなっている代わりに、CPUやストレージやメモリやバッテリーはどうしても控えめ、画面サイズも控えめ、となれば、誰もこれで、ヘビーなゲームをしたり、本格的な画像処理をしたりとか、しないでしょう。いや、できればするかもしれませんが、できないなら別のPCでそれはやればいいので。

このジャンルのPCのサプライヤーとして元気なのは海外メーカばかり。利幅は大きくないのかもしれないけれど、国内メーカにもこういう割り切ったPCを作って売ってほしいなあと、思います。

あ、あと、小さくてキーピッチも厳しいので、もういい加減JIS配列はやめませんか?

変換・無変換キーなんていらないし、ENTERキーだってあんなでかい必要ないでしょう? 英字キーならENTERキーと'\'キーの二個分のスペースですよ? 大体、ひらがな刻印とかあってもほとんどの人はローマ字入力でしょう? せめて、どちらか選べるようにしてくれると嬉しいんですけれど。キーボードについては、わざわざ日本向けにそれを標準装備にして英字キーボードを選べなくしてくれている海外メーカにもいいたいですが。

とにかく、これからも、こういう割り切ったPCを私は使いたいし買いたいので、ぜひ、各社頑張ってほしいと、切に願ってやまないのです。