戸塚のカメラのキタムラには、ほぼ常設のジャンクコーナがあり、時折物色に立ち寄っている。ハードオフやワットマンなどにもジャンクコーナがあるが、あちらは大抵本当にどうにもならないくらいのジャンクだったり、全く興味も湧かないような半端な年代の半端なカメラだったりするので、恐らく、売りに来る客層が違うのだろう。
そんなキタムラのジャンクコーナの脇にある、商品として成立する中古品の陳列棚の中に、どういうわけか、オリンパスPEN-Sが「ジャンク品」(税込980円)で陳列されていたので、ずっと気になっていた。
これだけ長いこと気になるのだし、そして、売れずに残っているのだから、買えという事なんだろうと、勝手に解釈して、購入してきてしまった。既に、同じ店のジャンクコーナから、一台回収してリストアして使っていたというのに。
ジャンクである理由はシャッターが切れないからとのこと。外観は綺麗だし、この年代のカメラはシャッターが潤滑油の固着で動かなくなっているケースがほとんどなので、おそらくこれもそうだろうと当たりをつけての購入。
実際に、帰宅して、シャッターをピンセットでつついてやったらあっさり動作。念のため、ジッポーオイルで洗浄しておいた。作業時間僅かに五分。
キタムラも最近はこの手のカメラのレストアはしないのね、と、ちょっと寂しく思うモノの、お陰で良品をジャンク価格で入手出来たのだからありがたいと思うべきなのかも知れない。
以前購入したものは、シリアル 304767で、今回購入した 299796よりも新しい。ロットの違いでか、フィルム山表示板の文字や指標の太さが違っています。保存状態は今回購入のモノの方が良く、塗装のハガレや、傷の類いもなく、オリンパス純正のレンズキャップもついています。流石にモルトは完全に消滅しているので、これは貼り直しが必要ですが。
さて、買ったはいいモノの、いつ、試してみようかな......。
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