昨年暮れにドンキが発売した2in1タブレットです。税別19,800円と非常に安価な割にそこそこ使えるので、割り切って使うという向きには非常によいPCとなっています。
およそ、PCの箱とは思えないファンシーな箱に入っています。ドンキはただでさえ、レイアウトがごちゃごちゃなのに、探すのに苦労しました。
入っているのは、本体(タブレット)とキーボード。そして、ACアダプタ。ACアダプタは5V 2.4A給電で、外径2.5mm/内径0.7mmのタイプなので、適当なUSBケーブルを見繕ってきて、2.4A供給可能な口に突っ込めば、cheeroなどのモバイルバッテリーでも駆動可能です。
基本スペックは以下の様。
CPU | ATOM x5-z8300 1.44GHz |
Memory | 2GB (DDR3L) |
Storage | 32GB (eMMC) |
Graphics | Intel HD |
Display | 10.1inch IPS (1280x800) |
Network | IEEE 802.11b/g/n Bluetooth 4.0 |
I/F | USB 2.0(Micro USB) microSDHC (~32GB) Micro HDMI φ3.5 pin jack HD front camera WQHD back camera |
I/F (keyboad) | USB 2.0x2 |
OS | Windows 10 home (64bit) (Build 1511/TH2) |
CPUはそこそこですが、メモリが2GBとSSDが32GBしかないのが弱点です。つまり、この縛りでも生きられる工夫が必要になりますし、この縛りを超えない範囲で使うということが前提になります。
一台目のPCではなく、サブ、或いはスマホを補完する程度の使い方で臨むのが正しい生き方であるように思います。
ドン・キホーテが自社でPCを開発し製造してるわけでは、もちろんなくて、OEMです。中身は恵安が作っています。
サポートリンクもあったりしますが、クリックすると開くのは Explorerで、実際にはどこにも繋がっていません。
実は、ある件で、恵安のサポートにメールを出してみたのですが、なしの礫で、自動応答すらなく、サポートはないものと割り切るべき製品だと思います。
そういう意味では、何かあった時に助けてくれる詳しい人を確保しておく必要性があるかもしれません。
キーボードと本体は磁石で接合します。結構強力なので、ブラウン管の横や、フロッピーディスクのそばに置くと危ないかもしれません。え、そんなもの探すほうが大変?ごもっともです。
見かけは意外と悪くなく、ちょっと酔っぱらった知人に見せたら「これBootcampですか?」と見事にMacbook Airあたりと勘違いしてくれました。
キーボード側がかなり重めなんですが、このおかげで、タブレットの背面にスタンドを立てないでも自立します。
キーボードはJIS配列で、アイソレーションタイプ。ピッチは十分でタッチタイプできます。実は、このキーボード、スペースキーが長めで、ENTERキーが一列分しかありません。そう、勘のいい人はお分かりだと思いますが、ASCII配列のキーボードに無理やりJIS配列をマッピングしてるだけのものなのです。なので、わたしはキーマップをASCII配列にしてしまって使っています。キーの刻印と一部記号が合致しませんが、気にしなーい。タッチタイプしている限りにおいて、キートップの刻印なんて見ていませんから。
タッチパッドはかなり残念な出来です。マルチタッチ可能なんですが、変に敏感なうえに、ボタンの押し込みも癖がありすぎて、速攻で使わない方針を決定。普段はFn+F9でOFFにしています。代わりに、ElecomのCAPCLIP(bluetoothマウス)を買いました。これと、画面のタッチとで大抵の用は足ります。
Windows 10は、最初はBuild 1511(TH2)が入っているので、とりあえず、Windows Updateして、Anniversary Update (Build 1607)にします。これに大体1時間くらいかかります。
終了したら、古いバージョンのWindowsを削除し、C:\Windows\SoftwareDistributio\Downloadの中身を消し去り、空き容量を確保します。
OneDriveやDocumentsも軒並み、Dドライブ(==32GBのmicroSDカード)に場所を変更して、Cドライブがなるべく消費されないようにします。大体10GB前後が残った状態になるかと思います。
ここまで来たら、回復ドライブを作成しましょう。容量8GB以上のUSBメモリを使います。本体がUSB2.0までしか対応していないので、安いやつで大丈夫です。
コントロールパネルの中にあるんですが、わかりにくいので、コルタナに「回復ドライブの作成」って聞いたら、教えてくれます。
あとは、キーボードわきにあるUSBの口にメモリを突っ込んで、実行するだけなんですが、非力なマシン故、およそ3時間ほどかかります。
この時、うっかりスリープ状態になると、キーボードと本体間の接続が切れ、USBメモリのマウントが解除されてしまいます。即ち、作成に失敗します。
電源プランを変更して、スリープしないようにします。このとき、スリープ設定だけじゃなくて「ディスプレイの電源を切る」もしないようにします。
と、いうのも、本体はすなわちディスプレイ側である、自分専用PC&タブレットで、ディスプレイ電源が切られるということは、つまり、スリープと同様なのです。
最初、ここに気づかずに、失敗しました。
確実に、スリープもディスプレイの電源を切るも起きないように設定してから、作成してください。使わないに越したことはありませんが、システムの再インストールメディアは付属せず、かつ恵安はサポートするつもりは毛頭ない気配なので、きちんと自衛しておく必要があります。
あとは、メールを設定したり、必要最低限のツール類をインストールしたら、日々の運用をするだけです。SSDの空き容量が非常に小さいですから、あまり色々詰め込んではいけません。
わたしは、Chrome, mobaXterm と、owncloud クライアントくらいですかね。メイラとかはもう逆らわずに標準のものを使っています。雷鳥とかたぶん重すぎて使い物にならないでしょう。
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