光害と闘え

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横浜市内でざっくりと星空を撮れば、光害で空が灰色に写るのですよ。で、星空のコントラストが落ちてしまうわけです。光害の原因の主たるモノはナトリウムランプや水銀灯らしくて、その特定の波長をカットすることで、光害の影響を軽減して写真が撮れる……という仕組みのフィルターが、IDASのLPS-D1です。

光学フィルターなので、レンズの前面につけてもいいのですが、効果が得られる画角が狭いので、中望遠より長いものにしか使えないようです。

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EFマウント用には、MFAというマウント面に仕込むタイプの製品があるので、EOSユーザのわたしはいそいそとそれを購入したわけです。

冬の星座と言えば、オリオン座が有名。早速、オリオン座をまずは、EOSで普通に撮影してみます。

EOS 70D + TAMRON 17-50mm F2.8で、ISO100/F2.8/30秒露光で撮影したのが右の写真です。

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そして、同じ条件で、LPS-D1(MFA)を装着して撮ったモノがこちらの写真になります。

どちらも、DPP4で何も補正しないでそのまま現像してあります。特定のスペクトルが抜けるので、ベテルギウスの赤が、黄色く写っていますが、背景が暗く、光害の影響が薄まり、コントラストが高まっているのが分かると思います。

街中で気楽に星景写真を撮るなら、このフィルターは非常に力強い味方になってくれると思います。