ポケドラ … personal Cloud

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iOSデバイスのデータのバックアップは、通常、iCloudを利用することが想定されているんだと思います。

ただ、iCloudはたった5GBしか無償では利用できないため、写真や動画などの、いわゆるカメラロールのデータはバックアップさせないのが、ほとんどの場合の運用だと思われます。わが家も勿論そのようにしています。

とはいえ、撮りためた写真や動画には、その人なりの価値が存在していて、バックアップできませんとか、機種変しても持って行けません、というのは通用しない理屈でもあります。iTunesでPCにバックアップすればいいだろう。という向きもあるかも知れませんが、それはそれでデバイス単体で完結しないので面倒なのです。

と、いうわけで、そういった問題を解決するべく、IODataの、ポケドラ – HLS-C500を購入しました。

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HLS-C500は、基本的には、NASです。有線LANで家庭内のネットワークに接続し、WIndowsのネットワークドライブとしてアクセス出来ます。ただ、この製品はそれだけではないのです。

Remote Link FilesというiOS/Android/PC用のクライアントを導入することで、どこからでも、パーソナルクラウドストレージとして機能するのです。

接続するためにはやたらと桁数の多い英数字からなるPINコードが必要なのですが、間違えずに入力するのはあまりに面倒なので、管理画面から、Remote Link Filesが読み取れるQRコードを表示させて、それを読み取らせることで、接続の設定を完了することが出来ます。簡単。

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管理画面には、Remote Link Filesからアクセスするか、LAN内のPCからデバイスを探してブラウザでアクセスするか、二通りがあります。PCから接続する場合は、IPが固定されている、またはDDNSなどで名前解決が出来るのであれば、ブラウザから直接URIを指定してアクセスすることも出来ます。LAN内のポケドラを検索するためには、Magical Finderというツールを、IODataのサイトからダウンロードしてインストールする必要があります。

Magical Finderを起動すると、右のような画面が出てきます。ここで、「ブラウザ」というボタンを押せば、既定のブラウザで管理画面を開いてくれます。

QRコードは管理画面の、「Remote Link 3設定」というところで表示させることができます。もし、ユーザを複数用意してある場合は、ユーザを切り替えて「設定」を押すことでQRコードを、そのユーザでアクセスするように変更することも出来ます。一度設定してしまえば、デバイス側で記憶されますので、二回目以降はアプリを開いて、接続先を選ぶとそのままアクセス可能になります。

あとは、カメラロールのデータをじゃかじゃかバックアップするだけです。

iOS版は、ポケドラにアップロードできるのはカメラロールの中身だけです。つまりは、いかにも、最初に書いたような、iCloudにお金払いたくない層を狙い撃ちしているといっても間違いではないでしょう。

現状ではRemote Link Filesは自動同期をサポートしてない(PC版のクライアントにはRemote Link PC Sycという同期ツールがあるのに)ので、バックアップは手動でおこなうことになるので少々不便といえば不便ですが、定期的に自分でバックアップすればすむ話なので、将来的には、LAN接続時に自動的に同期するようなオプションを着けてもらえればうれしいなあと思って、待っていることにします。

ハードウェアとしてのポケドラは、高さがiPhone5などとほぼ同じで、各辺が軽くアークを描いた三角形を底面とする三角柱のような形をしています。動作音は非常に静粛、リビングのテレビの裏に設置しましたが、普段はまったく存在を意識することはありません。電源とLANケーブルが接続できる場所なら場所を選ばずに設置できるでしょう。

iOSデバイスの写真や動画のバックアップに困っている方には、絶賛オススメしたい逸品です。