MSM-07S Z'GOK

IMGP0699シャア専用ズゴックですよ。RGですよ。MS-06S/MS-06のザク二種類のあとは、UC/SEED系とも、ガンダム系のMSばかりをラインナップし続け、かなり偏ったラインナップとなっていたRGシリーズに待望のジオンMSが登場なのです。

RGとしては、やや部品点数が少なめなのは、設定資料にも書かれているとおり、水陸両用MSは携行武装を廃し、固定武装になっているためだと思われます。

ガンダムやザクと異なり、人型とはいえ、腕や足の関節にあり得ない自由度を与えられているので、腕や大腿のくみ上げが若干面倒だったことを除けば、RGの中では難易度の低めなモデルとなっています。

とはいえ、ポーズの自由度は、他のラインナップ同様高いし、塗装なしで、高いレベルの仕上がりを楽しめるのも同様。こうなると、生け贄用のGMが欲しくなってくるところですが……。

なお、まさかの、1/144シャア=アズナブルが付属しておりますが、こちらは塗装しないとタダの赤い塊となっております。

設定資料に寄れば、MSM-07Sは、MSM-07 Z'GOKの後期型という位置づけなんだそうです。Z'GOKやGOKからのフィードバックを取り込んで、ジェネレータ出力などが改善されているそうですが、メンテナンスのための部品の共通化などのために、後の統合整備計画によって、MSM-07E Z'GOK Experimentalが開発された、とあります。生産はキャリフォルニアベース。ジオニック社とかアナハイムエレクトロニクス社とかじゃなくて、軍事基地が生産拠点となっているのに、いささかのツメの甘さを感じずにはいられませんが。

一年戦争後期になって登場したこの水陸両用MSに果たして前期・後期というほどの長い生産期間があったのか、という気もしないではないですが、そんなわけで、シャア大佐の機体は、ザク同様、量産型とは一線を画す性能は与えられていたようです。

まあ、ジャブローからホワイトベースが再び宇宙へと出てしまったこともあり、シリーズ中でもほとんど活躍の場のなかったMSですが、あえて、これをラインナップしてきたことに、ラインナップのさらなる広がりを期待してしまいます。期待していますよ、バンダイさん!