EOS M + EF-M 22mm F2 STMでお散歩

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折角、新しいカメラを買ったのですから、持って歩かなければ面白くありません。ということで、今日から持って通勤です。

EF-M 22mm は35mm換算で35mmになる、いわゆる広角レンズです。昨今は、広角というと、28mmとか24mmって事になるのかも知れませんが、50mmが標準レンズである以上、35mmというのは間違いなく広角なのです。

実際に、こうして、まっすぐ立っている看板を撮っても、思ったよりもパースがついた格好になりますから、結構な広角だと思います。

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とはいえ、この35mmという画角は、思ったよりも違和感が少なかったです。勿論、単焦点のレンズですから、撮るにあたっては、寄ったり離れたりを繰り返すわけですが、以外と、撮ろうと思ったモノのほとんどをうまいこと収めることが出来ました。

ズームレンズの方が、使い勝手がいいだろうかとも思ったのですが、この35mm相当のレンズというのも、取り回しの楽さも含めて、悪くなかったです。

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ただ、一点、このレンズはIFではないので、ピント合わせにつれて前玉が出たり入ったりします。このカメラも、NEXなどのカメラと同様に常にAFが動作していて、見かけの合焦を短くする工夫がされています。

なので、電源を入れたままレンズキャップをしようとすると、AFが作動して、前玉が出たり入ったりするのです。これは結構ぎょっとするし、うっかりするとレンズやヘリコイドにダメージを与えかねないので、注意が必要です。レンズキャップの着脱は電源を切ってからにするくせをつけないといけません。

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赤坂勤務になってから、一度はいってみたいと思っていたのが、日枝神社です。

いわれはよく知らなかったのですが、大きい神社じゃないですか。山王前の交差点から見上げると、こんな巨大な鳥居の奥に、エスカレータが併設された長い階段が続いています。

どこまで登っていくのだろう?というような、長大な階段は興味をそそります。こんな大きな鳥居も35mmのレンズは、わりと近い位置から収めることが出来ました。空の青とのコントラストも鮮やかです。

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と、いうわけで、EOS Mを買ったら絶対来ようと思っていました。お参りを兼ねて……と、石段を登り、拝殿まで来ると、今日は結婚式をやっていたようで、なにやら、拝殿前も、列が出来ていて、お参り~という空気でもなかったため、拝むのはまた今度にして、写真だけを撮ってきました。

正面に当たるのはこちらになるのでしょうか? 実はさっきの石段から入ると、ぐるりと回り込まないとここへは来ません。立派な門です。空に露出が引っ張られている感じですが、それでも、まあまあの露出かと思います。

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拝殿の方は、門よりも明るく、相当に露出を引っ張られてしまい、そのまま撮れば拝殿が暗く沈み、露出補正をかければ、今度は空が白くなってしまうと言う状態。

本来であれば、RAWで撮っておいて、露出を変えて現像して、空と拝殿をフォトショップで合成するくらいの手間をかけた方がいいのでしょうが、ここはお気楽にHDRを使うことにします。HDRはクリエイティブモードにして、露出モードをHDRに変えます。Q SET、もしくは、液晶左上にある露出モードのボタンをタップすると選択可能になります。

IMG_0063 - コピー連続して三枚の写真を撮ってそれを合成してHDR像を得るので、ぶれないように構える必要があります。しかしこちらが如何にしっかりホールドしていても、動く物体には逆らえません。この写真では人が移動していたので、そういう写りになってしまっていますw

HDRしないで同じ場所から撮るとこんな感じ。空の色はこちらのが自然ですね。HDRの方はなんか、小学生の水色の絵の具で塗った空みたいになっちゃっています。

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HDRは合成する関係上、縁にあたる部分を少し捨てているようで、画角が狭くなっています。それにつれて、パースも少なくなっているのがわかります。

日枝神社を出て、永田町を国会ではなく議員会館の前を通って溜池山王方面に向かっていくと、黒瀧というお店?料亭?がありました。壁のレリーフがキレイだったので撮ってみました。

歪みの少ないレンズなので、正対させればこのように、キレイに四角く写すことも出来ます。パースがつくばかりのレンズではありません。

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更に進むと、店先に壺を並べた中華料理店というかラーメン屋が。永田町界隈には、こういう壺を前に置いた中華系のお店が結構ありました。

画面上の黒と、下の白を、壺が斜めに切って、太極マークみたいになっていますが、陰中の陽や陽中の陰などは、あるようなないような……。

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帰りがけ、夜の溜池山王の写真もちょっと撮ってみました。絞りはめいっぱい開けて見たんですが、フレーミングが適当すぎました。

パースがキツイ上に、カメラかしいじゃってますから、変な絵になっちゃいました。

ISO1250まで軽く増感されていて、それなりにノイズも出ていますが、十分実用的なレベルにまとまっていると思います。流石に高感度は強いですね。

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AFに関しては、結局、像面位相差AFが利く、一点モードではなく、顔認識+多点モードで運用しています。コンデジと比べて特に遅いわけではないので、慣れればこういうものかと、なじんでしまいます。勿論、ニコン1やフォーサーズ勢に比べて低速だと感じますし、動体に対応するには非力だと感じますが、ソニーほど酷くもないという感じです。ソニーは合うときは速いが、迷うケースが多くAFが不安定でイライラするので、そういう意味ではEOSの方が遙かにマシです。

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像面位相差AFについては、ニコン1がセンサー面に横一列に密集したAFセンサーを配しているのに対して、キヤノンはランダムに飛び飛びにおいているために、AF性能の差が現れているのだと思います。勿論、AFセンサーは解像する上では欠陥画素扱いになるため、まとまって存在すれば画の乱れになるわけで、AFを取るか、画質を取るかなのかと思います。

ニコン1は高速撮影などがウリなので、多少の画の荒れよりはAF速度、という風に割り切ったのかも知れません。キヤノンはファームウェアの改良などで、このランダム配置でのAFの最適化を進めて欲しいモノです。でないとあまりに今のもたっとした動作の「位相差AF」が不憫でなりません。