Google日本語入力β for Android

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Android版のGoogle日本語入力が突如降臨です。フリック/ケータイ打ちがサポートされています。

キモはなんといっても、デスクトップ版の Google日本語入力同様の、強力なネットスラング/固有名詞対応でしょうか?

無償の、日本語IMEとしては、iWnnを完全に超えています。ATOKとも、予測変換の精度に関しては、遜色ないというか、方向性が違っているので、まあ、同列に評価するのはなかなか難しいところですが、十分実用に耐えるできです。

β版だからなのか、スタンダードともいえるマッシュルームのサポートがないとか、英数字入力を確定入力させる方法がないとか、若干の不便さはありますが、iWnnの謎の予測候補にイライラさせられているヒトにはオススメ。

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英数字入力に関しては、QWERTY配列にするか、テンキーにするかを、選ぶことが出来ます。それも、縦画面時と横画面時とを別々に。

QWERTY配列は、iWnn同様四段で、数字と記号は、123ボタンを押して切り替えて使います。

iWnnだと、入力モードを切り替えないと入力できないので、それに比べれば遙かにましですが、ATOKの五段キーボードにはやはり劣ります。パスワードなど、「英数字と記号」を組み合わせて入力することも多いので、この辺りは重要です。

あと、QWETYを選んだら、入力モードを英字と数字とで独立させておく必要はないので、レイアウトをQWERTYにしたら、自動的に、かなと英数字の二つのモードになると合理的。ATOKは既にそうなっている。英字と数字は入力モードを切り替えないでも123/abcボタンで切り替えられるので、かなモードに戻るために、一々、数字モードを経由するのは使い勝手に関わる不便さゆえ。

あと、確定入力がないので、ConnectBotや、VNCなどの端末系のソフトとは相性最悪。Androidの入力ボックスが出るようなものなら関係ないのですが、この手のものだと、パスワードまで、こう、まるっと見えてしまうので、実用上にかなり問題ありなので、是非、確定入力が出来るようにしてもらいたい。

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予測変換の精度は、はっきりいえば、iWnnなどと違って、はるかにまとも。というか、使っていて、ストレスを感じない。

iWnnだと、どこの電波を拾って予測している?と、突っ込みたくなるような、斬新な予測が列挙されている割に、真に入力したいものは存在しないなど、入力にストレスを覚えるほどだけれど、β版とはいえ、この点は、既に全く問題ないレベルと言っていいほど。

ATOKに1,500円払うのを躊躇しているヒトには、福音ともいえる選択肢ではないかと思う。

ただ、猛烈に残念なのは、キーボードが出るのと、入力モードの切り替えとが、猛烈に遅くて、この点については非常に不満。ケータイなどからかき込むのは「今すぐ」したい場面が多いので、ワンテンポ待たされると、その間に、何というか、やる気がそがれてしまうのです。この点は、β版の今であっても、直ぐにでも直して欲しいところ。

いずれにしても、豊富な入力メソッドを選べるというのが、Androidの利点の一つでもあるので、大いに競い合って、大いに、使いやすくなってもらおうじゃないですか。Googleにも、iWnnにも、ATOKにも、勿論それ以外のあれこれにも!(ただし、入力を管理すると言うことは、パスワードやら、クレジットカード番号やらという情報も、そのソフトを通っていくと言うことなので、うっかりな、入力メソッドをインストールしてしまうと、それこそキーロガーのようにセキュリティホールとなり得るのがで、この自由に選べる、というのは諸刃の剣でもあるのだけれど。標準以外のものについては、あくまでも、自己責任で。)