ビブリア古書堂の事件手帖

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有隣堂をふらついていたら、目を引いたので、買ってしまいました。ジャンルとしては、安楽椅子探偵になるのかと思います。

本の虫で極度の人見知りの古書店長篠川栞子が、幼少期のトラウマで本を読みたいのに読めない五浦大輔と、古書にまつわる事件を解決していくというストーリーです。栞子さんは、怪我で病院に入院しており、ベッドの上で、持ち込まれる事件を、古書と、伝聞から次々と解き明かします。四編の短篇からなっていますが、全体で一つの大きなストーリにもなっています。

舞台は北鎌倉。五浦大輔が通っていたという高校は、あの坂の途中にある学校だろうとか、小袋谷の踏切を過ぎて国道ってどこだ、とか、北鎌倉駅のホームの描写とか、撮影所のあったあたりの食堂が並んでいるあたりとか、手に取るように判ったり判らなかったりするのも、また近隣に住むものとしては楽しい作品でした。北鎌倉~大船あたりの土地勘があるとより面白いに違いありません。