正直、ここまでは、予想以上に、イイカンジだった、ガラパゴスのカメラ。では、暗所ではどんな感じでしょうか。
薄暗い場所で、デジタルカメラマガジンの裏表紙の上に、チョコレートの箱を置いて撮ってみました。赤、黒を基調としているので、かなり意地が悪いかもしれませんが。
モバイルライト……つまりLEDフラッシュがあるのですが、強制発行禁止としておきます。デフォルトでは~ISO800となっていますので、そのままで撮ってみました。
暗い……とても暗いです。f/2.8 / 1/2秒 / ISO-800 / AWB なんですが、露出適正とはちょっと思えません。中央重点測光なので、そのせいかもしれませんが、どうも、解せません。
カラーノイズも、流石に多く出ていますね。ただ、ま、全体として見た時に、使い物にならないくらい酷いっていうことはないですが、まあ、ちょっとこういう写真は厳しいですかね。
比較用に、f/2.8 / 絞り優先AEで撮った、Powershot S90の撮影例を置いておきます。
こちらは評価測光で、f/2.8 / 1秒 / ISO-800 / AWB / 絞り優先AEとなっています。絞り、ISOが同じで露光時間が倍になっていますから、単純に明るく写っています。
長時間露光ノイズが目立つかなとも思ったんですが、まあ、許容範囲じゃないですかね。レンズ径、センサーサイズともに、有利なんだから当たり前といえば当たり前ですが。
それでも、ざらついた感じにはなるのだから、意地悪しすぎだと言われると、そうかもしれません。
なお、思いっきり感度を上げる設定、~ISO12800というのも、試してみたのですが、よく、カメラ雑誌なんかで、実用レベルではないが、緊急用としてはあり、とか書かれていたりしますが、こと、ガラパゴスに関しては、緊急用にすらならないと、書いておくべきかと思いました。一応撮ってみたんですが、ノイズが酷すぎて、何が写っているのか、知らなければ判らないというようなレベルでした。
最後に、モバイルライトを焚いて撮ったモノを載せておきます。まあ、ご覧のように、ちょっとハレーションを起こしたみたいになってしまいますが、ノイズは消えるし、写ったものも、充分明るくなっていますので、ガラパゴスの場合は、暗所では積極的に使っていった方がいいでしょう。
但し、ガイドナンバーがいくつくらいなのか知りませんし、所詮はLEDライトですので、過剰な期待は禁物です。
それから、何故かEXIF情報には、「フラッシュなし(強制)」と記録されます。実際には発光していますから、バグなのか、あれはフラッシュではなくLEDライトだから、という理解なのかは判りませんが、EXIF命の人は要注意です。
snapper
ううむ,ちょっときびしかったですね.
それ以前に,S90と露光時間が2倍しか違わないようには見えないのですが.
測光範囲(EVでしたっけ)の守備範囲外なのかも?
hiro
メモだと言うことで行くなら、積極的にモバイルライトを活用せよ、ということだと思いました。まあ、ちょっとハレーション気味なのはアレですが。
露光時間が半分なのにあの暗さは、確かに、もう、センサーの感度が一杯一杯だったのかもしれません。
ISO12800にしたら、記事にも書いたように、もう、写真と言うよりはノイズ、という感じでしたので、そもそもが、このセンサーにこの暗さは無理だということなのかもしれません。
そう考えると、やはり、コンパクトといえど、カメラはカメラなんだな、と、S90の作りの良さの方に感心します(^^)