12番惑星ニビルからやってきた宇宙人

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地球人は、ニビル人によって、遺伝子操作されて作られた。文明はニビルから与えられた。と、そんなことが、延々と書いてある本です。著者のゼカリア・シッチン氏はシュメールの楔文字を解読できる方だそうで、その円筒印章に刻まれた文書と聖書の記述などから、この結論に至ったと言うことです。

同様の内容の本は、学研とかあちこちから既に出版されていて、まあ、どれを読んでも、大体同じなので、目についたのを読んでみればいいと思いますが、今回出版されたこの文庫本は600p近くある上に、やたらと字が細かく、まあ、読み応えはたっぷりです。

ニビルから知識を授けられたシュメール人は、太陽系に12の天体があることを知っていた。というわけですが、その12は、八惑星に、太陽と月、そして、冥王星とニビルを加えて成り立っています。ああ、冥王星!

多分、冥王星が、惑星から準惑星に格下げになって困ったのは、松本零士とこのヒトが双璧じゃないですかね? 肉眼では見えない、天王星や海王星、そして冥王星、未だ見つからない第十惑星たるニビルを知っていたことこそが、シュメールがニビルから知識を授けられていたから、らしいのですが、まさか冥王星が格下げされるとは。更に、冥王星属たるEKBがごろごろ見つかっていることなんかは、一体、どう説明したものなのやら……。

結論ありきで、物事を読み解いているからなのか、このあたりのことには都合良く言及がないのでなんともいえませんが、トンでも本にそんなものを求めてはいけないのかも知れません。

壮大な、人類創世のヒミツに迫る、SFあるいはファンタジーだと思って読むと、中々に面白いんじゃないかと思います。もしかしたら、本当のことが書かれているのかもしれませんが、ワタシには真偽のほどはわかりませんです スマイル