PowerShot S90を買ってから、初めての満月がやって参りました。ので、EOS 40Dと撮り比べをしてみました。
以前書いたとおり、月は、闇夜に浮かぶ光の玉ですので、通常の評価測光を行なうコンパクト機では、夜空の暗さに引きずられて、ただの白い円盤になってしまうのです。
そこを、マニュアル露出で回避して、月を適正露出で撮影したのが、この写真になります。一眼レフは勿論、PowerShot S90も、このマニュアルモードがあるので、こういう写真を撮ることができます。
以前に三日月でやった時と同じように、画角がほぼ同じになるように、EOS 40DにはEF-S 60mm F2.8 MACRO(35mm換算で96mm相当)、PowerShot S90は、テレ端(35mm換算で105mm相当)で、今回は、絞り込んで、F8.0での撮影を行ないました。
流石に、APS-Cサイズと、1/1.7インチサイズとでは、光学センサーのノイズ量が違いますので、EOS 40DがISO200に大して、PowerShot S90は、ISO80と最低感度に設定してあります。シャッター速度はEOS 40/Dが1/800秒でPowerShot S90が1/100秒です。低速ですが、手ぶれ補正が入っているので、まぁなんとか。
オートホワイトバランスの味付けが違っているので、色味に違いが出ていますが、これだけ写ればコンパクトとしては十分でしょう。バルブがないので天体写真には向きませんが、まぁ、月くらいなら撮れるということです。月すら撮れないコンパクトが多いですから、大したものです。
ただ、撮影時に若干問題がありました。それは、PowerShot S90が、月にピントを合わせられなかったということです。何度やっても、ピンのこない写真になってしまったので、最終的には、MFにして、∞に焦点を置きピンして撮影しました。速攻でピントを合わせたEOSとは偉い違いです。コントラスト式AFはこういう被写体が苦手みたいです。月なら∞でいいですから、まぁ致命傷ではないのですが、実際の撮影でピンがこないようなシーンがあると、ちょっと困りそうです。滅多にないとは思いますが。
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