今年最低の発明

スマイル測定「今年最低の発明」 米タイム誌「独断で」

【ワシントン=勝田敏彦】米タイム誌は最新号で、今年最高の発明1~50位と最低の発明五つを掲載した。最低の発明には「ガスマスクとしても使えるブラジャー」などと並び、オムロン(本社・京都)が開発した笑顔をチェックするシステム「スマイルスキャン」を選んだ。

接客サービスの向上などが狙いのシステムで、カメラ映像の中から顔を認識して「笑顔度」を0~100%で測定する。オムロンによると、鉄道会社の駅員や病院の看護師らに利用が広がっており、同誌電子版は「最高の表情を作るため、ソフトウエアに顔をスキャンされる日本の大手私鉄社員」の写真も掲載した。

……(中略)……

オムロンの広報担当者は「残念な選出ですが、世の中に笑顔を増やすという製品の意図を理解してもらっていたら、評価も変わっていたかもしれません」と話した。

いや、「世の中に笑顔を増やす」というコンセプトからずれっぷりを考えれば、こりゃ、最低の発明に十二分に値すると思うんですけれど。

この装置を使うヒトって言うのは、「上手な作り笑い」をしたいわけで、笑顔を作りたいわけではないでしょう?笑顔なんて言うのは練習なんかしないでも、そういう気持ちになれば自然に出てくるモノで、それをこんな装置で訓練して、腹の中で何を考えているのかを、作り笑いでごまかすみたいなやり方、そしてこんなもので、作り笑いを強要する会社、強要される社員がいるっていうのが、本当に最低だと思います。皆さんはどう思います?