獣の奏者

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NHKで、アニメ放映されている「獣の奏者エリン」の原作本ですね。アニメは、一度だけ、ちらっと見ましたが、すっかり忘れていました。

本屋に、ちひろの基礎英語のテキストを買いに立ち寄ったときに、偶然、平積みになっていたのを見つけて、手に取りました。非常に面白く、あっという間に、二冊読み切ってしまいました。

作者は、守人シリーズで有名な方ですが、守人はあんまり多すぎるので手を出しにくく思っていたので、この「獣の奏者」は丁度手頃でした。同じような理由で上橋菜穂子作品に手を出し渋っている人にはお勧め。

獣の奏者は、もちろんファンタジーに属する作品なのですが、主人公エリンが、生き物の不思議に触れ探求していくにつれ、政治向きの動きにぐんぐん巻き込まれてしまう、結構生臭い、なんともリアリティのある作品です。テンポもよく、あっという間に物語に引き込まれてしまいます。

物語は、一旦、二冊で完結したような形になっていますが、アニメ化を機に、キャラクターたちが動き始めたと、後書きにあったように、単行本で、三、四が出ているようです。気にはなりますが、文庫になるのを気長に待とうか……という感じでおります。守人シリーズも読んでみたい気分はあるのですが、やはり冊数が……(^^;