八王国記

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黄金の魔女が棲む森シリーズが、めでたしめでたしの完結を迎えて、いよいよ、新しいシリーズの幕開きです。

新しいシリーズの舞台は、日本とそして朝鮮半島。大和朝廷の成立前というあたりになるようです。

もちろん、ファンタジーで、魑魅魍魎の類やら、魔法的なものも出てきますが、黄金の魔女が棲む森同様、それらが強く前面に出ているわけでもありません。不思議な力などが出てきても、それで派手に戦ったりとかするわけではなく、ごく普通に、そういうものが在る世界ということです。

だからといって、好き勝手に物語の舞台を作り上げているかというと、巻末の参考文献の量から推察しても、しっかりと考証してから、物語の舞台に仕立て上げていっているので、なんというか、背景がちゃんとしているように感じます。

登場人物の名前は、漢字が多いのですが、読みが現代人の我々からすれば、風変わりなので、頭に入るまでちょっと時間がかかりました。

そんなことで、ページを行ったり来たりしましたが、物語は、正に幕開けの部分。これから先に何が待っているのか、すぐにでも次巻が読みたい、そんな読後です。