プレミアムビール“安売り”攻勢! キリンが「一番搾り」を大リニューアル
キリンビールが3月に発売する新商品が業界に波紋を投げかけている。
昨年3566万ケースを販売し、キリンブランドのなかで最も人気がある基幹商品「一番搾り」(正式名称は「キリン一番搾り生ビール」)を大リニューアル。これまで使っていたコーンやコメといった副原料の使用を取りやめ、麦芽とホップのみでの製造に切り替える。つまり、仕様を従来のレギュラービールから、麦芽100%のプレミアムビールに変更するというわけだ。
しかも、価格は従来のまま据え置く。つまり仕様はプレミアム、価格はレギュラーというわけだ。1990年の一番搾りの発売時、レギュラー価格にするか、プレミアム価格にするかで社内の議論が続いたのは有名な話。今回はさらに仕様をあげるのだから、まさしく実質的なプレミアムビールの安売りとなる。
ええと、麦芽100%で副原料を使用しない、レギュラー価格のビールって、サントリーが20年以上も先行していると思うんですけれど。ええ、モルツですよね。あれ、麦芽100%ですから。エビスが高くて買えないけれど、麦芽100%じゃなきゃビールじゃないよね、とか味もわからないくせに、粋がっていた頃に、レギュラー価格で買える、うれしいビールでしたから(^^;
だから、一番搾りが、麦芽100%になっても、競合するのは、エビスでもプレミアムモルツでもなく、モルツですよね。大体キリンのプレミアムビールは、ブラウマイスターでしょう?それとも、何かプレミアムな秘密が隠されている? リリースを見る限りは、どう見ても競合相手はモルツにしか見えませんが……。
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