LOREO Lens in a cap/PC Lens in a cap

LOREO Lens in a cap

所謂、トイレンズになると思いますが、LOREO Lens in a capと、LOREO PC Lens in a capとを、買ってみました。どちらも3,000円前後の大変チープな一品。

レンズはどちらも三群三枚とかいうことになっていますが、どこに三枚も仕込んであるの?と言いたくなるほどのコンパクトさ。装着したときに、ペンタ部の方が出っ張っているという状態。本当にボディキャップ並みの薄っぺらさ。

Lens in a capの方は、ターレット式っていうんですか?絞りが、くるくるとかえられます。単なる穴なので、勿論、円形。F/5.6から始まって、8, 16, 32, 64と、どんだけ暗くできるのかというくらい、暗く絞り込めます。F/5.6と64との間には、穴の開いてない場所があって、ここにすることでレンズにも蓋。完全なボディキャップと化します。PCの方にはこの機能はありませんし、絞りもF/11と22の二段階だけ。こっちもどんだけ暗いんでしょう?

フォーカス、という概念はどこかに捨ててきた、完全パンフォーカスシステムですので、シャッターは即切れます。ええ、気にするべきは、最短距離と、構図だけ。最短距離は書いてないけれど1.5m位らしいです。焦点距離は35mm。EOS 40Dに装着した場合で56mm相当。確かにEF35mm F/2とほぼ同じ画角が得られます。

F/64 -1.0EV F/32 -1.0EV F/16 -1.0EV F/8 -1.0EV F/5.6 -1.0EV

ちょっと軽く作例を並べてみたりしようかと思います。ずらりと並んでいるのが、同じ場所から撮った、写真で、絞りが変えてあるだけです。左から、F/5.6, 8, 16, 32, 64となっています。

流石にパンフォーカスのゆるゆるレンズです。奥行きを全く感じさせない、フラットな絵は、正にトイカメラか写るんですか。フレアが出まくって、EOS 40Dの絞り優先AE任せだとオーバーになってしまうので、-1EV補正しないと、飛びまくり。ただF/64だけはそのままで撮るべきだった感じですが。ここまで、パンフォーカスで、ここまで描写も甘いと、絞る意味とかあまりなさそうだし、絞りすぎによる回折による解像感の低下なんていうのも気にしなくてもいいかもしれません。というよりも、絞りがついている意味さえ、よく判りません。F/5.6では明るすぎる場合にのみ絞るのでしょう。それでも、大抵、F/16位まであれば用が足りるような気もするのですが。

F/64で空...ゴミだらけのセンサー

なんてコトを書いていたら、絞る意味が一つ見いだせました。手元にあるレンズは、大抵F/22くらいまでしか絞れないので全然気づいていなかったのですが、F/64まで絞って空を撮ったら、ものすごくセンサーが汚れているのが判りました。いや、F/32にしてもでないくらいの汚れなので、ついていても撮影に支障があるとも思えないのですが、そのうち、クリーニングに出さなくちゃ、と思いました(^^;;