早くも下巻の登場です。麻木先生、筆が速くて、待たされると言うことが少ないのがウレシイです。事件はカルタゴで起こっているのに、上巻ではそこにすらたどり着かなかったシフ。今回もたどり着くまででさえ、時間がかかりました。実はこれ、(中)じゃないのか、というくらいに。
今回は、ここまで九冊と違い、物語の進行が緻密というか、段取りよく進んでいったように思いました。何か違う。違いは、シフが主導権を持っていないと言うことでした。はい、今回はシフはとある事情で、わりと流され気味で話が進んでいきます。いつものように、引っかき回して行き当たりばったり、ということがないので、そう感じたのでした。そして、明らかにあるあれやこれや。明らかにならないまま残ってしまったそれ。などなど。必見です。
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