写真に騙されるな。紅葉は?のエントリで使った写真は、勿論、自分で撮ったものですが、掲載しようと思ったときに、どうしても気になることが出来てしまいました。
明るさや色調などを、ちょいちょいといじるのはいつものコトで、まぁ、この時点で既に、「真実を写す」という意味での「写真」ではなくなっているのかもしれませんが、まぁ、写真に写ったものと目で見た印象とが違っている以上は、その摺り合わせは別に、アリだと思うし、むしろ積極的にするべきだと思います。カメラのフィルムやセンサーの描く階調や色調は必ずしも人間の目が捉え、脳が解釈したそれとは同じではないので。
邪魔なものをトリミングで排除する、というのも良くやります。フレーミングするときに排除すればイイのですが、ファインダーの視野率が100%ではないために切ったはずのものが写っていることもあるし、後でじっくり考えると捨てた方がいいものというのが出てきたりすることもあります。ま、これも伝えたいものを整理するという意味で、アリかと思います。
が、今回は滅多にやらない大技をかまさずにはいられないくらいに、邪魔なものが写りこんでしまいました。左の写真が元画像で右が修正後なのですが、お分かりですね。「防火用水」の標識です。トリミングで消すにはあまりにど真ん中にいます。これを消すには、「創作」をしなければなりません。つまり標識の裏にある、標識に隠されて写らなかった風景を作り出さなければいけないのです。そうして出来たのが右の写真。ついでに常々風景には邪魔臭いと思っていた電柱と電線も抹殺しました。
ウェブ用に、小さくしてしまってありますから、多分言われないと判らないのではないかと思いますが、最近は、30分もかからないくらいで、この位のコトが出来てしまうくらいにツールが良く出来ているので、写真の捏造も簡単に出来てしまいます。写真だからと言って、そこにあるがままが写っているとは限らない...と、そういうお話でした(^^;;
コメント