(DVD4枚付)
アスキー (2007/09/18)
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UNIX Magazineといえば、ディープなUNIX周辺の情報を掲載し続けた、大変、コユイ雑誌でした。20年続いたそれも、昨今のIT系雑誌受難の時代についに休刊。再出発して、今出ている同名の季刊誌は、中身も装丁も大変軽い、薄っぺらい雑誌になってしまっていて、角川色の強い全くの別物になってしまって、大変に残念に思っていました。
何しろ、ユニマガは、とりあえず、買って寝かしておけ−という感じで、掲載時では意味不明だったり、どう活用したらいいかピンと来なかった記事でも、寝かしておくうちに、ある日役立つときが来るというような、そんな雑誌だったのです。まぁ、濃すぎて、ゆえにこの時代に生き残れなかったのでしょうけれども。こういう濃い技術誌がほとんどなくなってしまったのは、この国のIT産業の将来を考えると大変に不安でもあります。今は、SoftwareDesignとかInterface, トラ技などが細々と頑張っていますが。
新しく、歴史を刻み続けることはなくなってしまいましたが、しかし、創刊号から最終号までに掲載された記事の99%を電子化して収録した、このUNIX Magazine Classic が、先月目出度く発売となりました。これは、ユニマガの良質な記事を現在の、そして将来のプログラマ、エンジニアに伝える最高のアーカイブだと思います。ユニマガはとりあえず買って寝かしておけ、なのです。いつの日か、この中に収録された記事が役立つかもしれません。また既に、美味しくいただける時期が到来しているかもしれません。IT技術者必携の一冊だと強くお奨めします。
ただ、唯一の難点が、「価格」なんですよね。18,900円。アマゾンでも18,000円弱。個人で買うのが難しい場合は、職場や研究室やなんか、こううまいこと予算を分捕って、一冊、装備してもらえればいいんじゃないかなーと思います。
恥ずかしながら、わたしも、かつて、短期連載を数度したり、単発の記事を寄せたりしていた関係で、一応「献本」をいただきました。このような高価な本を献本していただき、本当にありがとうございました。> アスキー
とりあえず、DVDの方は置いておいて、このムックのために新規に寄せられた原稿を収録した紙媒体の方を読んでいます。歴史を振り返るような記事が多い中で、システム管理とUNIXというセクションの記事は、今現在のシステム管理にまつわるものが中心で、これまた中々に役立ちそうであります。とりあえず寝かしておくか。
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