覆水盆に還らず

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巨大化するRMT市場
——仮想通貨「偽造」事件が突きつけるオンラインゲーム周辺市場の複雑さ

(略)
 オンラインゲームの世界がやっかいなのは、一度起きてしまったことは巻き戻すことができないという点である。しかし、こうした不正が続けばゲーム内の通貨の増加がインフレを引き起こし、ゲームバランスを破綻させてしまう。不正が行われたゲーム内の通貨バランスはマクロでは崩れる可能性があり、ゲームの運営にも影響を及ぼすだろう。
(略)

ラグナロクオンラインを舞台に起こったゲーム内通貨偽造とRMTの問題についての日経の解説記事から。一旦ばらまかれてしまった偽造通貨を消してしまうことができないことを指して、「巻き戻すことができない」といっているのだけれど、では、一体どんな世界の出来事なら巻き戻して、なかったことに出来るというのだろう?

別に、それは「オンラインゲームの世界の」厄介なことではなく、一般的に、やってしまったことは戻せないものなのだ。まぁ、ゲームなどのバーチャルな世界では、リセットするなどして、なかったことに出来るのに対して、同じバーチャルでも「オンラインゲームの世界」では、多数のユーザが関わって出来上がっているために、簡単にはなかったことには出来ないという意味なのだろうけれど、読んでいて、なんともいえない、妙な感じがしたので、引っ張ってみました。それだけのことなのです。