わかってない件

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

わかってないと、おっしゃった方から、わかってないのがどこなのかというご指摘をいただきました。ご指摘感謝です。いくつかは、確かに、おっしゃるように「わかっていません」でした。が、幾つかには、誤解に基づくものもあるようなので、ちょっと書いておきます。

シリアルキットはこのごろは品切れてなくずっと売っている(売れ残っている?)。オンラインだけでなく店にも出ている。
この作業をしていた当時、少なくともアイ・オー・プラザでは「在庫なし」でした。連休中から先週くらいまではずっとそうでした。クレバリーに在庫がありましたが、5000円以上でした。ヨドバシカメラ横浜には在庫はありませんでした。
.configはmdが落ちているだけで、その情報は出ている。
ご指摘の通りです。
mdoはmd0のこと? initrdの中身についてはkogiidenaさんところに解説があるので、mdなしのkernelでも起動できる情報は出ている。
フォントの関係でo(オー)に見えるかもしれませんが、0(ゼロ)です。多少のLinux(他UNIX系のシステム)に関する知識もありますので、解説に寄らずとも、mdなしで起動できるのは知っています。ただし、シリアルキットがなくて、その状態で落ちているのがわからなかったという話。更に、わかったら、別にCONFIG_MDしてから再構築すればいいだけの話なので、別にそこに言及する必要性がないと感じました。
モジュールのソースについては微妙なとこだけど、GPL由来でなければ出さなくても普通
Debianをベースにしているなら、GPLでないドライバをカーネルに組み込むべきではない。GPL(FSF)は、組み込めないという見解を表明しているのだから。Linusが違う見解なのは知っているが、ならばDebianではなく、もっと寛容なディストリビューションをベースにするべき。(だとしても、将来的に問題にならないかどうかは微妙。)でなければ、GPLに縛られないNetBSDにでもするべき。Debianを選んでおきながらGPLを軽視しすぎ。
kernel patch は「こっそり」やっているというわけではない
こっそりではないかもしれないが明示もしていない。カーネルは堂々2.6.10-iop1を名乗っている。カーネルに手を入れたんだから-iop1を名乗るべきではない。そういう意味では、僕のパッチも問題あり。2.6.16.18用では直してあります。未公開だけれど。
カーネルの一部には、/* IODATA */という形でコメントが入っていますが、全てがこれで網羅されてはおらず、また、変更されてないファイルのCVSヘッダが汚されていて、修正されている部分を抽出するのに非常に手間がかかる。こういうのは、よくないと思う。1.1.1.1なんていうリビジョンにされているので、社内に独自のCVSを立てて作業しているのだろうが、このあたりも軽視しすぎ。
CPUは80321ではなく80219。この情報も出ている。
この情報はちょっとまだ見つけられていませんが、そうなのでしょう。この条件ならばAAUは使えません。確かにわかっていませんでした。
シリアルの速度はぐぐらなくてもinittabに書かれている。自分で変更もできる。
inittabに書いてあるが、これとRedbootが起動する時点のシリアルスピードは関係ないのでは?Redbootがinittabを読んでいるようには見えないのですが?
僕のやりたい作業は、ブートしたカーネルをシリアルコンソールでVT100っぽい雰囲気を楽しみながら玩ぶのではなく、カーネルのハックなので、gettyの動作速度に興味はありません。
商売で基板を起こして変換ケーブルを作って売っているなら、3480円の値付けは「あこぎ」というほどでもない。むしろ純正品より安いし、純正にない他機種への対応もしているので良心的なくらい。同等品を自作するなら部品は200円くらいだけど、製造外注したり小型化したり製造数が少ないと製造原価は3000円近くになる。
あこぎな商売に加担したくなかったのでリンクを書かなかったのが失敗だったのかな。基板を自分で起こして、やっているようなものについて言及しているわけではありません。あこぎと感じたのは、430円の9-KEのケータイコネクタ側をぶったぎって、5ピンのピンヘッダに半田付けして、スミチューブないしはヒシチューブをかぶせただけのものです(堂々写真が出ている)。読んでいる方がどう感じるか知りませんが、これを3,480円で売るのはあこぎだと思います。尤も、ブログにも書いたように、それにその価値を見出したなら払えばイイワケですが。
掲示板に書いても開示依頼とは受け取られない
知っています。とはいえ「挑戦者ブランドは無保証なので一切の問い合わせにはお答えしません」と放言している会社なので、どのようなルートを使っても、個人的なツテか、圧力をかけられるパスを使わない限り同じことでしょう。それでも良識ある会社なら、先に書いたDebianの件もありますからGPLで開示してもらえると信じています。まぁ、アイ・オー・データという会社を「わかってない」のかもしれませんが。

80219だというご指摘は、非常にありがたかったです。DMAは内蔵していますが(CCNTも?)、AAUは削られていますから。うっかりONにしたら面倒なことになるところでした。尤も、HDDが2台までの状態でRAID5を組むなんて考えられませんけれどね(^^;;