男はいつまでも少年のように

「メスだけで生息」のミジンコ、屋久島でオス発見

 滋賀県立琵琶湖博物館は13日、2億年前に雄だけがいなくなり、雌が雌を生む無性生殖を続けていたとみられていた甲殻類の一種、カイミジンコの「ダーウィニュラ科」の生きた雄を、鹿児島県・屋久島で見つけたと発表した。
 博物館によると、2003—05年に、ロビン・J・スミス同博物館学芸員と神谷隆宏金沢大教授らが、屋久島の海岸近くのわき水から約400匹の同科の新種を採取した。ほとんどは雌だったが雄が3匹いた。体長0.395ミリで、雌の0.45ミリより一回り小さいという。雄は雌の幼体と形や大きさが似ており、生殖器は殻に覆われて外からは分からなかった。
 同科は淡水に生息、約3億6000万年前から2億年前までは雄と雌の化石が見つかっているが、それ以降は雌と幼体の化石だけで、現存する約30種も成体は雌だけだった。これまでは雄がいても雌の幼体として見過ごしていた可能性があるという。

つまるところ、オスはいたんだけれど、子ども……しかもメスと間違われていたってワケね。ノミの夫婦というけれど、カイミジンコもオスは小さい。それも子どものようなのね。そう、男はいつまでも少年のようなのだ!? (チガウ)