200ラインでも漢字を縦倍角化しない技

漢字が正方形に出るのがビジネス端末の条件だ、みたいな話から、ふと思い出したのが、コレ。当然といえば当然ですが、400lineの画面と200lineの画面では、画面をライン方向(垂直方向)にスクロールさせようと思ったら、200lineの方が速いのです。非力なZ80(2-8MHz程度しかなかったわけですから)の性能をメ一杯搾り取るため、表示は200lineにしたい。でも、漢字が縦倍角化するのはイヤっ。

というわけで、編み出された技がこんなもの。要するに、漢字を縦方向に潰してしまうやり方です。確か、色々試した結果、単純に二つのラインをドットごとの論理和で合成するのが良好とかいうのを、Oh!PCか何かで読んだ記憶があります。この画面は、DOSもどきのIDOS88に実装されたものです。勿論、フォントをつぶして表示するわけですから、み易いわけではありません。でも、あの頃はこうやって色々な工夫をして、PCを使うことを楽しんでいたんだということを思い出しました。

結局、ぼくらはそういう中で育ったので、なければ作る。いや、あっても作る、位の勢いで、コンピュータと戯れている……それは今も昔も変わらないんだなー、としみじみと思いました。