ソニー、デジタル一眼レフ世界シェア20%を目標に
ソニーは20日、コニカミノルタホールディングスからのデジタル一眼レフカメラ事業の譲渡を受けて将来、デジタル一眼レフの世界シェアで20%以上を目指す方針を明らかにした。
シェア20%ですか。そりゃあ大きく出ましたね。この発表を株式市場も好感して、ソニーもコニカミノルタも株価を上げていましたが、僕は、正直言って疑問。デジイチは、コンパクトデジカメや、ネオデジイチと違い、レンズ資産や、そのマウントの将来性なども、売れ行きを大きく左右します。このジャンルでは、ニコンFマウントとキャノンEFマウントが大きく他を引き離しています。フォーサーズやペンタックスも頑張っていますが、正直Aマウントはかなり力不足ナ印象。更に言うと、コニカミノルタ健在で、ソニーが協業して初めてシナジーが生まれ、Aマウントの裾野の拡大もあろうものを、メインプレイヤーが退場してしまっては、裾野の拡大どころか縮小もありえます。さらに、コンパクトやハンディカムに多くソニーが採用しているカールツァイスは、一眼レフでは国内ではコシナが販売しています。ソニーが勝手に展開できるかどうか判りませんから、アテには出来ません。(コシナはZFレンズの販売を表明していますし、Aマウントまでやってくれるかどうかは微妙。)
CCDシフトによる手ぶれ補正や、また、キャノン、オリンパス以外のほとんどのメーカにCCDを供給しているソニーのセンサーの技術は見るべきものはあっても、パッケージとしての魅力を考えたときには、とてもじゃないけれど、買う気にも、人に勧める気にもなれません。Aマウントの資産を持っているヒトと、コアなソニーマニアとが主な顧客にとどまり、最終的には、この市場から退場ってことになりかねないという目で見ています。ま、勿論、僕がそう思っていたからといって、そうなるわけではないわけで、実際、すんごいカメラが出てきて、一気にシェアを取るなんてこともありえるわけですが。
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