ソニーBMG製CDの「rootkit」、ウイルス対策企業が検出ツールをリリース
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Computer Associatesによると、ソニーのソフトウェアは、インストールされると自身をデフォルトのメディアプレーヤにしてしまい、ユーザーのインターネットアドレスを通知し、そのコンピュータ上で再生されているCDを特定する。さらに、意図的かどうかは不明だが、そのコンピュータでは、コピープロテクトされていないCDを「リッピング」する場合、きれいな音質でMP3化できなくなってしまうようだと、同社は語っている。 (略)
一旦は死滅したはずの偽CD(CCCD)に化粧直しをして、再登場した、ソニーBMGのコレ。既に、あちらこちらで取り上げられているように、コピーをさせないために、コピーを監視するツールを仕込むのですが、コレと同時に、同意なく、そのツールを隠蔽するrootkit(悪用されれば、ウィルスなどの悪質なプログラムの隠蔽にも利用可能)を導入したり、ユーザが何を再生しているかを勝手に通知したり、更には、ユーザがプロテクトされていないCDをリッピングすると、擬似ランダムノイズを挿入し、リッピングされたファイルの音質を下げるというのです。最早、これは悪質なスパイウェアであり、ウィルスです。
このような悪質な行為を、行なう企業のモラルが問われます。ソニーグループの一部門に過ぎませんが、ソニー全体のイメージも勢い悪くなろうってモノです。タダでさえ、最近調子悪いのに。どんどん、カンジ悪くなっていくなぁ。> ソニー
himazu
ソニーの調子を悪くさせている社内の状態が、この事件の真の原因かも知れないと想像しています。以下のいくつかが起こっているということのように思えます。
* ちゃんとした技術者が意思決定に十分に関われていない。
* 経営陣の技術に対する感覚が十分でない。
* ブランドに傷を付けるこの事件をソニー本社が正しく理解できていない。
* 十分なコントロールできないほどに会社/グループが大きくなってしまった。
事件が発覚してからの対応が「燃料投下」になっているようで。
hiro
組織が大きくなり、技術に明るくないマネージメントが行なわれるようになっているんでしょうね。ソニーファンな人は、ソニーBMGの暴走という風に見ているようですが、そうだとしても、それをコントロールできていない本体の責任は少なくないと思います。そして、ブランドが磨耗して行っていることに気づいていないであろうことが、ソニーの一番痛いところですかね。
ことにあたる姿勢がまた、確かに、火に油を注いで回っています。自社の権利を守るのは構わないのですが、やり方が明らかにまずいですし、ソニーBMGを統括する立場にあるであろうSMEが、CCCDの撤廃を明言した直後から導入が開始されていることも、企業としての姿勢が一貫していないと謗られそうですし。
一日も早く正道に立ち返って欲しいものです。はぁ。