希少であることとCoolであること

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:
しぶとく生き残るVHS--ペット自動給餌器への活用を提案する風変わりな発明家も

 (前略)VHSが廃れるのは避けられない運命だとしても、一朝一夕にそうした状況が起こるわけではない。例えばLPにしても、収集品としての市場価値は今も健在だ。また、「メカマニア」の間では稀少品を所有していることは「クール」だと考えられており、いまだにベータビデオデッキを使用している者もいる。(以下略)

もし、ペットの自動給餌器になったVHSデッキを持っていたら、それはCoolかもしれないけれど、VHSデッキに、「メカマニア」なるものが所有欲をくすぐられるような、Coolさが、あるようには到底思えないのですが……と、記事の本題と違うところに妙に引っかかってみたりしています。

βがCoolなのは、β方式の方が一般に画質が優れているし、当時、まだCoolだったソニーのプロダクトだからでしょう。希少だからでは、決してないと思う。希少になってしまったのは、単にVHSとの争いに敗れたからで。LPを求めるのは、CDにはない、味や、ジャケットのような、付加価値の部分がCoolだからであって、これも希少だからではないはず。どうも、モノをわからない人がみると、「希少であること」に価値を見出しているように見えるらしい。ま、絶滅危惧種でなくても、本当にCoolなものっていうのはいつも希少なものなのかもしれませんが。