最も完璧な、ティラノサウルスの化石、スーが初めて来るというのでも話題の恐竜博2005……ちひろを連れて行ってきました。来週、7/3が最終日となる恐竜博2005ですが、会期末近しということで……大挙してヒトが押し寄せ、なんと、入場まで110分待ち!! 上野の森でひたすら行列に並び続けましたですよ。
梅雨だというのに燦々と降り注ぐ日の光に、汗もだらだら。並び続けて、建物の中に入ったときには、本当に生き返ったような気分がしました。展示は、ティラノサウルスの仲間から、鳥へと進化する、その様子を化石を元に辿るというものでした。決して、スーが主役というわけではありませんでした。もちろん、展示されている化石の中でも、ティラノサウルスの仲間でも、最大のものはティラノサウルスですので、展示された化石の中でも群を抜いて、スーが存在感を出していましたが、ティラノサウルスは、鳥へは進化できず、絶滅してしまった進化の袋小路の存在という扱いでした。オマケに、写真のスーは全てレプリカで、スーの化石として、展示されていたのは肋骨の、ごく一部に過ぎませんでした。いや、それだけでも外部へ持ち出されるのは初めてのことであり、凄いことなんですが、ちょっと看板に偽りアリじゃないのかという気もしました。110分も並ばされたせいもあったでしょう。
進化の系統を順に辿る展示というのは中々面白かったと思います。子どもの頃、やはり、上野の科学博物館であった、恐竜博に親に連れられて来ましたが、その頃と比べて、随分研究が進んでいるなと感じました。いえ、実際にはあんまりちゃんと覚えてないのですが(何しろ小学生の頃のことなので)、ティラノサウルスやアロサウルスは、もっとゴジラっぽい感じだったように思うし、鳥の祖先としては始祖鳥だけがあって、恐竜とはどこで別れたのかなんてあんまりちゃんと判ってなかったように思います。今は、1990年代後半から2004年くらいまでにかけて中国を中心に発見された新しい、化石によって、このミッシングリンクが埋まりつつあるように思いました。
この週末はさらなる混雑が予想されますが、一度見ておくのは悪くないと思います。特にお子さんがいらっしゃるなら、是非連れて行ってあげるといいんじゃないかと思います。いえ、110分並ぶ覚悟は必要ですが……。
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