こうして、blogをさらしたり、フリーソフトをさらしたりしていると、どうしてもやってくるのがspam
……所謂、迷惑メールって奴です。
基本的には、僕は、SpamAssassinというツールを使って、この種のメールの自動抹殺をして
きました。かなりの精度があり、しかも非spamをspamと誤判定することが少ないので、非常に
安心して使えるツールですが、どうしても網の目をくぐって到着する不愉快なメールが残って
しまうことがあります。
そこで、最近話題の、POPFileというツールもあわせて使ってみることにしました。結果は大変
に良好で、大満足なのです(^^)。
POPFileは、ベイジアンフィルターという、ベイズ確率に基づいた推定で、spamを識別します。ある程度学習させると、非常に高い確率で、spamを撃墜してくれます。
実は、SpamAssassinもベイジアンフィルターを装備しています。が、学習させるのが結構手間だったりして、ついつい学習をサボったりして、なかなか精度が上がらなかったりするのと、ベイジアンフィルターだけに頼らないで、様々な角度からメールを評価する関係か、ベイジアンフィルターによるspam判定が100%になっていても、トータルではspamとは言い切れないという評価になったりしてしまうこともあって、ぽろぽろとこぼれてくるspamがあるのが実状です。
(学習させるには、sa-learn というコマンドに、問題のメールを与えることで出来るのですが、問題のメールを探して、これに与えるのが結構手間だったりするのです。)
一方、POPFile はというと、メールの判定をベイジアンフィルターのみによって行なうので、単純明解です。また、学習などの管理を、Webブラウザ経由で出来、メールを探したりしないでいいので、非常に楽ちんなわけです。POP3プロキシとして動作するので、メールクライアントを選ばないのも、いいところだと思います。
一昨日から試しに使い出して、先ほどまでに215通のメールが通過、103通の非spamと112通のspamがあり、誤判定は二通。99.06%の正答率は充分に実用に耐えるものだと思います。
POPFileはUNIX上のみならず、Windows上でも動作します。Windows版はインストーラのいう通りにするだけで、カンタンに設定できます。あとは、メールクライアントの設定を、ちょっと書き換えてやるだけでオッケイ。spamメールに困っている方は是非一度お試しあれ。
(なお、v0.20.1までには、日本語メールの扱いに一部不具合があり、ここにあるパッチに含まれるBayse.pmを C:\Program Files\POPFile\Classifier\Bayse.pmに上書きしてやる必要があります。これだけ忘れないようにしませう。)
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