RAW BURST

EOS R10にはRAW BURSTモードがある。RAWで、めっちゃ連写するわけだけれど、シャッターを押した瞬間の0.5秒前からの写真が撮られるというすごい機能なのだ。つまり、鳥が飛ぶのを狙って、既に鳥がいなくなっていて、何をとったのかわからない写真になるのが避けられるということ、わたしのへっぽこな腕であっても!

EOS R7では、クロップなしらしいが、EOS R10は多分センサーの読み出し速度の関係だろう。ちょっとクロップされる。あと、強制的に電子シャッターになる。なので、シャッターを切ってもまるで手ごたえがない。フルスピードで秒間30コマを記録するので、シャッター前は約15コマが記録されている。

そんな、RAW BURSTモードを使うには、メニューから「RAWバーストモード」を「する」に設定する。デフォルトでは「プリ撮影」も「する」になっていると思われる。これが「しない」だと、シャッターの-0.5秒から記録にならない。へたくそ救済にならない。

この状態で、通常通り撮影モードや、シャッタースピードなどを設定する。シャッタースピードは、1/30sより速く設定できるが、早くしても記録コマ数が増えるわけではない。あくまで、記録コマ数は秒間30だ。

このモードで撮影されたものは、再生すると真ん中に「RAW」って表示されて、RAW BURSTだってわかる。

真ん中の、RAWのところをタップすると、シャッターを押した瞬間の写真が表示される。

何も映っていない残念な写真が表示される。16/29は枚数で、全29枚中の16枚目がシャッターを切った瞬間である。スライダーを左に戻していくと、画面外からカワセミが戻ってくる。あとは、良いショットを切り出してやればいい。切り出した写真はRAW, JPEG, HEIFなどにできる。

こんな感じで、カワセミが飛び立つ瞬間を、わたしでもとらえることができた。曇天だったので、シャッター速度をあまり上げられなかった(1/1250s)けれど、天気が良かったら、1/2000sとかまで上げればもっとばっちりカワセミがとまって映ったのではないかと思う。

とにかく、この機能は、鳥に限らず、子どもや、スポーツなどの決定的瞬間を、簡単に押さえられる、イケてる機能なのだ。素晴らしい!写真がうまくなったみたいだ(錯覚だ)。