Industar-61 55mm F2.8

IMG_2082.JPGギズモショップで販売されている、ロシア製 L-Sマウントレンズです。ヤフオクなどでも結構な量が流通していますが、ギズモショップでの購入だと、ミラーレスマウント用のマウントアダプターが付属してくるので、即使えるということでしょうか。

対応するマウントは、EOS M、SONY E、マイクロフォーサーズ、ニコン1、あとフジXマウント(だったかな?)で、購入時にどのマウントかを選びます。うちは、いわずもがな、EOS Mです。

EOS Mは特段、クラシックカメラ然としているわけでもないので、装着するとやや違和感があるようにも思いますが、まあ、それはそれ。無理に小型化してないので、思いの外存在感があります。

IMG_2464.JPG絞りはクリックがあり、F2.8に始まり、F16まで。デジタルカメラ時代であれば、F16まで絞ると、小絞りボケが出てきますので、十分ですが、フィルム時代はもっと絞りたかったりしなかったのだろうかと、ちょっとだけ思いました。まあ、別に今使う分には全く問題ありません。

フォーカスのヘリコイドは、1m弱~∞まででおよそ半周なので、場合によってはかなり回す感じです。まあ、ゆっくりスローに撮ればいいので気にしなくてもいいかとも思いますが。ヘリコイドはグリースはほどほどに効いていますが、思ったより軽いです。もう少し重くてもいいかなあ。

開放F2.8ですので、結構ぼけます。なので、結構奥行きのある写真が撮れます。絞れば被写界深度も稼げるので、パンフォーカス的に絞り込んでざっくり撮るのもいいかもしれません。

IMG_2467.JPGEF-M 18-55mm F3.5-5.6 STMのテレ端55mmと、このレンズとで撮り比べてみたら、Industarの方が、色がこってりとした感じに撮れました。オールドレンズっぽい味わいなのかな、と、思いました。

絞りを揃えるために、F5.6まで絞って撮ったので、被写界深度はそれなりに深めになっています。最短撮影距離が1m程なので、マクロ的に寄って撮るのは難しく、また、EOS Mの場合、換算88mm相当で、中望遠領域なので、本当はポートレイトなんかにちょうどいいんでしょうけれど、庭の梅を撮ってみましたよ。

ピントは、はじめのうちは、結構ざっくりとあわせていたんですが、今はx5くらいまで拡大してあわせるようにしています。

と、いうのも、ざっくりやっていたら、結構ピンぼけ量産してしまったからなんですけれどね。

後ろのブルーシートの発色や、葉の緑が、次の、EF-M 18-55mm F3.5-5.6 STMに比べて濃いように見えませんか?

まあ、気のせいといわれればそうなのかもしれませんが、AFズームでお手軽に撮れる写真も、マニュアルフォーカスで、絞り選んで、じっくりと撮っていると、なんか作品を作っている、というような気分になれますw

もちろん、お手軽にすぱっと撮れるのもいいし、シーンによってはそうでないと撮れないモノもあるので、どっちが優れているという話では勿論ナイのですけれど。

IMG_2468.JPG総括としては、お値段も安いので、大変にお奨めの一本だと思います。