ローマ人の物語(38)(39)(40)

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読みました。単行本ではXIV「キリストの勝利」に相当する部分。残りも一冊分となったわけです。ミラノ勅令以降、急速にキリスト教国化していくローマ帝国。皇統の安定を狙ったはずが、繰り返される内紛により弱体化していく軍隊。止まない蛮族の侵入。蛮族の中の蛮族とゲルマン人も恐れるフン族の登場……。

空中分解するように、ローマ帝国を支えていたものが失われていく様が描かれているので、ただただもう虚しく。そしてそうした流れを食い止めようと抗った人たちをも飲み込んで加速していく崩壊。ついには東西分割時代に至り、ローマ帝国は最後の世紀へと進んで行くのです。