VQ1015 Entry 分解

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VQ1015 Entryの内臓

久しぶりに電源入れてみたら、なんかピンが来ないんですよ。どうも何かの弾みでずれちゃったみたいです。仕方がないので分解して調整することにしました。どうせ、もう保証の期間は過ぎているしね。

分解は、本体の上下に二本ずつあるねじと、正面に、ホットボンドで穴埋めされているねじ一本を外してやることで出来ます。ホットボンドは無視して、精密ドライバを突っ込んで回せば回ります。困ったのは、シャッター脇のねじ。これ糠に釘というか、ボディ側のねじ山がつぶれているようで、回しても出てきません。ケースをばらす方向に引っ張って、摩擦が大きくなる状態で回して引き抜きました。

中身は、ご覧のように、親ガメと小亀になっています。子ガメ側はセンサー、レンズ、液晶と、スイッチ、USB-IFなどが乗っかっています。これが、四本のビスで、筐体に留められています。ピントの調整には別段外す必要はないので、くっつけておきましょう。うっかり外して、あとで戻したときの締め付けが弱いと、液晶の表示が壊れます。液晶は、パターンの上にのっけられているだけで、圧迫して接触しているようですので、緩いと信号が行かないんですね。

ファームウェアはSST 39VF512(64KB)に

親ガメ側は電源、SDスロット、メモリチップ、プロセッサなどが乗っています。スペックによれば、081112で始まるシリアルナンバーのモデルはメモリなしということになっていますが、うちの子にはメモリもありますし、ファームウェアの更新も、メモリありのモデル用ので出来ます。

親亀のSDスロットのない側の面には、SST の39VF512が乗っています。64KBのNORフラッシュメモリですね。これがおそらくは、ファームウェアの入れ物なのでしょう。

4MB+4MBあるという搭載メモリ(SDRAM)は、おそらくSDスロット下を覗くと見えるヤツがそうなのでしょう。その脇に、黒くかぶせものがしてある部分がありますが、おそらくそこがプロセッサでしょう。非常に小さなコアのようです。まぁ、そんなものでしょう。

ピントの調整は、子ガメ側のレンズをぐるぐる回して行ないます。別にこんなにバラバラにする必要はなく、単にケースを開けたところで、ピント切り替えようのつまみを引きはがしてやれば、好きなだけ回せるようになりますので、その状態で、回す、撮る、見る、回す……を繰り返して調整します。ピント切り替えつまみは、何か接着剤のようなモノでついていますが、細かいことは気にしないことにして引きはがします。

まだしばらくは調整が必要な感じのピン

ヘリコイド……まぁ、非常に原始的なヤツ==ねじが切ってあるだけ、をぐりぐり回して、レンズがセンサーから離れるようにすると、近くに、近づくようにすれば遠くにピンが来るようになりますので、気に入ったところまで回してやりましょう。うまく決めないと、全然ピンがないカメラになってしまいます。

あんまり回しすぎるとレンズが抜けて、センサーが露出します。もっとも、センサーの手前にはLPFがありますので、センサーに触ったりすることは出来ませんが。もし、露出してしまったら、埃が入る前にさっさと蓋します。もし埃が入ったらブロワで吹いておきましょう。

さて、夜中に、調整を済ませた気になって、朝になって撮った写真がコレ。ピンが手前過ぎる oTL

でも、これ以上遠くにすると、今度は近くでピンが来なくなるんだヨなぁ……なんて気むずかしいカメラ!! まぁ、トイカメラだからねぇ……。